2006年 05月 08日
20. 30. 40 20、30、40の恋 ‘04 香港、台湾、日本 (DVD)

台北が舞台 3人の女性にスポットを当てたドラマ
半年くらい前に友人から この映画よかったよと聞いていたのだけど
これもレンタルがなかなかなくて 先週やっとDVDを発見したので鑑賞
これも一言 なかなかいい映画でした 佳作!
女性にスポット当てて 女性監督らしい繊細で的確な視点がいい
主演女優たちにも 映画の中へ自分の経験を生かすよう どう思うかなど
いろいろディスカッションしながら 撮影を進めたらしい
きれいごとだけじゃ段々すまされなくなってくる
各年代の女性が 自然に鮮やかに描かれている
君のいた永遠もそうだったけど やっぱりこの監督の作風は好き
20代の女性 アンジェリカ・リー
マレーシアから 歌手を目指して 台北にやってきて
香港出身の女の子とユニットを組む
多分20歳そこそこという設定なんだろうけど
まるで10代のように キャピキャピと楽しそうで
幼い感じさえする彼女と香港の女の子
そうよ 20歳くらいの時は 何だって楽しいし まだ希望も持てる
壁にもブチ当って 大人になっていく様子がよく描かれている
アンジェリカ・リーもディバージェンスに比べて ものすごく幼い感じがする
製作年 ほとんど変わらないので 芸達者かもしれないこの人
そして香港の女の子役の子も彼女に負けず劣らずよかった
彼女達が宿泊してた台北のホテル・・・自分も泊まったホテルで
&見覚えのあるフロントのおじさんだったので これもビックリ!
30代の女性 レネ・リュウ
家族のある年上の男性と 年下のエンジニアと
結婚に結びつかない関係を続けてる フライトアテンダント
幸せとあせりと虚しさが交互に現れて 一番やるせないのは彼女かな
中途半端な年齢で 将来が見えない気持ちがよーくわかる
レネ・リュウは金城武の曲の作詞をしたりしてたので
当時から名前は知ってるけど 演技を見たのは初めて
決して美人ではないけど 細身で儚くてかつ凛とした雰囲気と
ナチュラルな演技が とても魅力的だった
40代の女性 シルビア・チャン
花屋を経営しながら 幸せに暮らしていたが
旦那に愛人&子供がいることがわかり 速攻離婚
落ち込むが BF探しに精を出し 上手く行きかけたと思いきや
試練は一杯 人生を過ごしてる時間 歳を取ってる分
虚しさも若い時より激しくなる これもわかりそうな気がする
監督自ら体当たり演技を展開 女優魂が凄い
ここまでする?のシーンもあって 本当にこの人が映画が好きなんだなと
思わせる 演技も本当に安定してて 天は二物を与えている
そして彼女達を取り巻く男優陣が これまたかなり豪華!
各年代の女性に絡む役として
アンソニー・ウォン(長髪!)レオン・カーファイ リッチー・レン
(彼かなりおかしい!) チェン・ボーリン 果ては陳昇まで歌を歌う
*この人確か 昔金城武の歌の師匠だったよね
なかなかいい映画でした
やっぱり中華女性 場所は違えど かなり強烈です(笑)
というか そのストレートさがとってもうらやましい
喜ぶ 悲しむがはっきりしてるから ストレスがたまらないと思う
そして香港とはまた違って 緑と太陽が溢れる台北の街が舞台なので
少しのんびりしてて ゆったりとした時間が流れる
穏やかな台湾國語の響きが心地いい
今日の映画 82点
中華女性かなり強烈って書いたけど
私は以前 たまたま飛行機で隣の席になった
中国人男性(北京出身で日本で長年働いている人)と
話してると・・・あなたの考え方はとても大陸的!
日本人らしくありませんね~と 大陸の本場の人から
太鼓判を押されたことがある(笑)
だから・・・本音と建前 人と違うことしたら変人扱い
出る杭は打たれる日本は どーも性に合わないのかと確信!
かつ あなたは典型的な中国の北の顔とも(笑)
背が高い・色が白い・目が大きい 北京には
あなたのような人がたくさんいます って(笑)
へーぇ 世界はおもしろいなーと その時は思いましたねぇ
by acine
| 2006-05-08 19:08
| Taiwan 台湾映画