2006年 07月 26日
GINGA ジンガ ’05 ブラジル

GINGA とは ポルトガル語で揺れるという意味で
狭義では、フットボールにおけるフェイント時の足さばきのこと
あるいはカポエイラの基本動作
広義では、ブラジル人特有のしなやかで
リズム感のある身体性そのものから心の拠り所と
しての象徴的な言葉に使用されているらしい
ブラジル人は「GINGA」を持っている、という事実に尽きる
以上・・・ GINGA 公式ブログ よりの引用
その名の通り はぁ~!なーんて凄いんだ!
とそこで見てた人は まず間違いなくそう思ったに違いない
素晴らしい足技 躍動する肉体 凄い身体能力 あのリズム
ボールを蹴る楽しさ 真剣な目 純粋な瞳
ボールと肉体が こともなげにシンクロする瞬間が凄い
道路 部屋 貧民街のコート 荒れたコート 砂浜 船の上(!)
ちょっとでもスペースがあれば どこでも誰でもボールを蹴り始める
厳しくも雄大で美しいブラジルの風景・社会と
彼らの技と肉体の素晴らしさと美しさに
とにもかくにも感嘆するしか術がないドキュメント
ブラジル各地に生息する
ストリートサッカー ビーチサッカー プロを目指す者
片足の青年 アマゾンの奥地 カポェイラの指導者
リフティングのブラジル記録を持ってる少女
プロ選手(ロビーニョ) プロフットサル選手(ファルカン)
などの姿を リアルに生き生きと追う
ロック&ダンスフレイバーでガンガンと
終始リズムよく流れるブラジル音楽にのって
*このサントラかなり欲しい! テンション上げる時によさそう
プロデューサーがフェルナンド・メイレレスらしい
テンポいいリアルな映像が カッコよく美しい 好み!
*フェルナンド・メイレレス監督作:ナイロビの蜂

映画内で
”ブラジル人は母親のお腹にいる時からキックしている”
”ブラジル人はみんなサッカーが上手い” なんて語られるけど
ははーその通りでございます!・・・とひれ伏すしかない
いんちきサッカーファンの私が見ても
その辺でストリートサッカーをしてる人 貧民街のコートで
裸足をサッカーしてる人 子供 女の子 ビーチの人たち 片足の人
きっとブラジルサッカー界の底辺にいるような人たちでも
余りにも凄い! 恐ろしいまでの層の厚さというか国技ですな
日本代表でここまで出来る人いる?いないでしょ?!
悪いけど ゴールの主人公より 100倍くらい上手いと思う(笑)
彼らの持って生まれたリズム・肉体・DNAは余りにも違う 違いすぎる!
せいぜい盆踊りくらいのリズムくらいしか持ち合わせてないだろう
日本人から見ると 驚異の世界 というか 別の惑星の出来事のようにさえ思える
こういう肉体とリズムが自然に神々しく一体化してる
彼らの動きを見ていると 来世は一度ブラジル人に生まれてみて
あのリズムや身体能力を体験してみたいなぁ・・・なんて
ちらっと思ったりして・・・また来世の目標が一つ増えたかも(笑)
こんな国に勝とうなんて 100年も200年も早いわ・・・と
W杯が終わった今 この映画を見るとそれがよ~くわかる
ジーコの戦法は こういう人たち対象にこそ生きてくる
それを盆踊り日本人にやらせようってのはやっぱり無理よね
はぁー!ほんとに凄いわ! とまた感嘆して おしまい
いやー面白かった!!!
今日の映画 82点 2回目感想
カポエイラも本当に凄いね 神業としか思えない
カンフーと戦つとどっちが強いんだろ?
形と道と技 神業的な動きに共通するものがありそう
”カポエイラVSカンフー最後の決戦”
なんて映画があれば 絶対見るのにー!
by acine
| 2006-07-26 23:33
| Sudamerica 南米映画