2006年 08月 15日
かもめ食堂 ’06 日本

ずーっと前から 公開されていて 見に行こうか?どうしようか?
日本映画は間合い悪いし 歯切れ悪いし 苦手だしなーと
食わず嫌いで 見そびれていた映画・・・
キャストにもどうも惹かれないし 何でこの面々でフィンランド?
でも小物・インテリアが可愛いらしいし なかなか見れないフィンランド見れるし
行きたいという人がいたので やっと重い腰を上げ 今頃になって鑑賞!
日本映画見るのホテル・ハイビスカス以来 何と3年ぶり!
結論: 見てよかった!
何でこの面々でフィンランドで食堂なの?と思っていたキャストや題材が
意外にもフィンランドの風景・空気・人と馴染みがよく 相性がいいのにビックリ
日本の家に北欧の家具やインテリア小物が合うのと一緒かも・・・
多少の間合いの悪さはあったものの 佳作!
正直 登場人物たちがフィンランドのヘルシンキで遭遇し
いつの間にか小林聡美演じる主人公の食堂(雰囲気はカフェなんだけど)を
手伝うようになるには どうしてそこへやってきたのか?
そこへ至るまでの 彼女たちの過去はどうなのか?
まるっきり説明不足のまま 話は進んでいくんだけど
段々そういうことは余り気にならなくなってくる
その省略具合がこの映画には合ってるのかもしれない
ありそうでなさそうな サバサバした たまたまめぐり合った
大人の女の友情@フィンランドという映画かな
でも ついつい気になるのが・・・
そんなに簡単にこんな小奇麗な食堂が外国で開けるのか?
改装の仕方も完成度高いし 家具も小物も新品っぽい
そんなに資金あったのだろうか?
儲かってもいないのに こんな気長に続けていけるほど
この人財力があるんだろうか?とか
お客さんへの接客 無防備すぎとか甘すぎじゃない?とか
しかも ほどほどの家も借りてるみたいだし 居候もさせる
ぱっと来た外人(しかも現地でのパートナーもいなさそう)に
ここまで出来るもんなの~?!と疑問点はいろいろ(笑)
まぁ 文句はこの辺にしておいて

それをさておいても この食堂の持つ空気感 居心地のよいこの眺めが最高! ↑
白い壁 ブルーの腰壁 窓際の鉢植 いかにも北欧テイストな室内に
アルテックの家具 イッタラのカップ 棚に置いてる鍋 おふきん
料理を作る姿 机をふく姿 BGMがなく響く食器や料理を作る音
美味しそうで素朴な日本の家庭料理 おにぎり 幾度となく出てくるコーヒー
これを見た後は コーヒーが飲みたくなる しょうが焼きが食べたくなる
イッタラのカップが欲しくなる 北欧テイストを生活に取り入れてみたくなる・・・etc
そして小林聡美の家も IKEAチックというか 等身大の北欧インテリアと
いう感じで 何とも可愛く どこか真似できそうな雰囲気
全てが何とも可愛く興味をそそる! きっと年代問わず 女性好み間違いなし!
女性監督らしい視点 エンドクレジットに女性スタッフが多いのも納得
幾分 作られすぎ?と思う空間だけど フィンランドの独特の空気感と
日本人好みの空間がピッタリとマッチ
だた キッチンのカウンターは向こうの人に合わせてあるのか
かなり高くて 片桐はいりにはよくても 他の二人にはかなり高そうだった
そして同じく魅力的なのが キャスト
日本女性 なんとも凛としてたおやかなのか・・・!なんである
日本かぶれの青年 泥棒 アル中かと思われた女性など
現地フィンランド人のあしらい方&付き合い方が サバサバと上手い
小林聡美: どっしりと構えて 凛として かつ軽やかな姿
こんな可愛い人だったのね フィンランド語も堂々
片桐はいり: 背が高いので 北欧の町の中にいても あの顔でも見栄えがする
独特のサバサバ感に愛らしさも感じる
もたいまさこ: まるで教頭先生のようなルックスで 品がよく ユーモア感あり
マリメッコの衣装も印象的(笑)で快演
どうなのよ?この面々と思ってたキャストの演技はあっぱれでした
皆 堂々として自然体で 姿勢もよく 動作も美しく
見よ この年代の大和撫子の底力!という感じで
若くて可愛いだけの今時の女優では 出せない空気・演技で感心
後味すっきりの 女性ならずとも 老若男女問わず 楽しく見れる映画だと思う
エンドでの驚き 原作:群ようこ だったのねー!
今日の映画 80点
by acine
| 2006-08-15 12:49
| Asia アジア映画