2006年 09月 02日
MATANDO CABOS カクタス・ジャック ’04 メキシコ

ネタバレちょっとあり
メキシコ・シティで5人に1人が見たという
バイオレントでブラックなメキシコ映画
B級感がプンプン漂う ラテンの濃さ&単純さも特徴
笑ってる人多かったけど 私はどうも笑うに笑えなかったかな
このノリ 不思議と香港映画の濃さや
香港人にしかウケない部分に 似てたような気がする?!
広東語とスペイン語の勢い&ノリって似てるし・・・
監督は アレハンドロ・ロサノ
監督デビュー作というのが伺えるような
やりたいことを詰め込んで 突っ走ったけどどうよ?
意外にけっこう練れてるだろ~? でもラストはこれでいいかー!的な
まさに勢いだけで作った映画の様子・・・(笑)
原題は ”カボスを殺しているところ” という意味
街の有力者であり 有無を言わさぬ暴力男 ジャック・カボスと
カボスに成りすました男が 誘拐されて てんやわんやの一夜を描いたもの
往年の名覆面レスラーやら 背の低い伝説の怪力男まで
何でもあり ごった煮的なのが メキシコらしい(笑)
あまりにも間の悪い&間のよすぎる偶然が あちこちで起こり
キャストたちも絡みあっていく展開は痛快で なかなか面白い
でも ちょっとやりすぎじゃないの?!
ファンタジーもやりすぎじゃない?!
なんて部分も多く その辺はつい冷静に見てしまう
バイオレンスが苦手な人にもきついかな ←私も!
この監督 タランティーノが好きなんだろうなぁというのがミエミエ
(私タランティーノは苦手だけど キル・ビルシリーズはハマった!)
でも キャストたちの濃さ 言葉の悪さ 顔つき
ガエル映画でもおなじみのメキシコ・スペイン語のイケナイ単語(笑)が
しょっちゅう出てきたりして ラテン世界に興味ある人や
スペイン語を勉強してる人には面白いかも・・・
まぁ たまにはこんな映画で メキシコ気分に浸るのも悪くはないかな?
荒削りだけど勢いはある 詰めてたのに ラスト投げやり
人によって ハマれる人とダメな人に分かれると思うけど
ラテンものに興味のある人は まぁ見てみる?って感じかな
私は・・・微妙だな(笑)
今日の映画 70点
日本版クレジットの監督名:アレファンドロ・・・間違いでは?
アレハンドロが正しいと思うんだけど・・・なぁ
ベニチオじゃなくて ベニシオ・デル・トロが正しいように・・・
映画内のポーリーナだって スペイン語圏ではパウリーナでは?!
スペイン語バリバリできる人が訳してる&監修してるはずなのに
スペイン語初級者クラスでも その間違いがわかるような
変な読み方してるのはダメじゃない~?!
紅塩のこともずーっと気になってたのでついつい(笑)
何故日本ではイタリア語読みしてるのか?!とつい思ってしまう
ヒスパニックの人をイタリア語読みするのは失礼だと思うけど
日本人の名前を中国語読みしてるみたいなもんだもの
by acine
| 2006-09-02 20:57
| Sudamerica 南米映画