2006年 11月 23日
如果・愛 ウィンターソング ’05 香港 〈3回目)

1回目:映像と曲 大筋をつかむのに必死 (中国語&英語字幕のハンデあり)
記事
2回目:そうだったそうだったと思いながら落ち着いて見る
わからなかったところも すっきりクリアになる
武中心に見ていた1回目に比べて 他の3人もいいじゃないかー!
逆に武の役って ほんと女々しいヤツだな・・・と実はちょっと興ざめ
記事
3回目:いやー 私はやっぱり武が好きだわ!と再確認
いやー やっぱり私はピーターの作風が好き!と再確認
丁寧に作った質の高い映画だけど 今イチ感動できるタイプではない
と思ってたけど・・・実は3回目が一番感動!
2回目に武の役・・・嫌な男だなー
ジョウ・シュンが正しい!と思ってたけど
今回見たら ジョウ・シュンもかなりのひどい女だな
男を次々踏み台にして しかもあんな純でイケメンなタケちゃんを・・・!
(これは彼女の素晴らしい演技の賜物でもありますよ!)
そりゃタケちゃんも いまだにひきずって好きなのに
あんな仕返しをするわけよ・・・!と 妙に納得
ストーリーを知ってから逆算して見ると 今回のタケちゃんの演技はまさに的確!
心の動きの素晴らしい演技ぶりが光っていたジョウ・シュンと同じ
どうしてあんなことをするに至ったかの心の動きが
瞳&表情でちゃーんと表現しきってるではないか・・・!!!
純朴くんや不思議ちゃんの役ならまかせとけ!
表現者としては 素晴らしい天性のものを持ってるけど
演技者としては 決してオールマイティではない・・・と
正直思っていた部分もあったので (好きだからこそ辛口!)
タケちゃんも大人になったものよ・・・!とちょっと感動
今回の彼の演技はよかったわ・・・と今頃思いました
瞳で語る演技 すごくヴァージョンUPしてました
ますます素敵な中年になってくれ
より成熟した演技をしてくれよ・・・と願います
あぁ・・・やっぱり自分は金城武が好きだった・・・!
と思いっきり気付かせてくれた映画になりました
このシーンの目なんて最高だ・・・
忘了我是誰 - 金城武+周迅 *音出るので注意!
そして ピーターさん
今回見ると 名作“ラブソング”と妙に重なる部分や
思い出す部分が多々あった だけど 新しい境地にも挑戦してる
映像は美しい アート性は高い ノワール性ぷんぷんだけど
女心を描くのは不器用・・・ という中華圏監督の中で
東洋人(中国人)の男女の心の機微を描かせたら
彼の右にでるものはいないと思う
キャスト陣の表情・動き・台詞 すべて彼の演出の賜物だと思う
現実 映画 ミュージカルシーンの 重なり方&伏線の張り方の
絶妙な演出にはほとほと感心
”ウソでいいから愛してると言ってくれ”という学友を見てる奥にジョウ・シュン
試写室にふと現れる人影 ゆっくり降りてくる空中ブランコに乗ったジョウ・シュン
etc・・・すべてが何とも必然性のある設定
整合性がなくて 行き当たりバッタリな香港映画には
本当にありえないくらい細やかな芸が光る (これは昔からだけど)
正直武より目立ってた(歌のシーンはすべて歌神様がかっさらうほど凄い!)
ジャッキーも・・・ピーターの監督業という仕事と映画という仕事への思い
どうのこうの言っても 仕切るのは俺だ!という ジャッキーの姿・演技を
借りての 誇りある主張のようで 彼の心意気も感じた
現実・過去・劇中映画のシーンとおりまぜ そのあたりの演出・・・
幾重にも重なった多重構造ぶりも圧巻!
浅はかな私は今頃気がついた次第・・・
このメイキングで ピーターの解説を聞いて納得すること多し
いい演技を指導してるなぁ・・・と思った
本当に映画 映画を作ることが好きな人なんだと思う
そして映画とはとてつもない労力と作業の積み重ねだということ
こっちはお金を払って見させてもらうのは当然かもしれない
裏方さんも一杯写る 映画の舞台裏も覗く
この映画ほろ苦いラブストーリーであり 映画賛歌でもあるんだと思う
ウィンター・ソングメイキング特番/Yahoo!
3回目にして ぐんと点上げます! 今日の映画 83点

サントラと共に 3回め見たあとから 再びよく聞いてます
こうして見ると 本当に若いな~と思う 10年ほど前の武くん
歌も唄ってた時代のCD5,6枚のうち その他の広東語盤は
いかにも広東ポップ的な曲調で かなりビミョーな出来
だけど この2枚の國語盤はすごくいいです
左:’95 愉愉的醉 左:’96 多苦都願意
台湾らしいのーんびりとした雰囲気 きれいなメロディ
まったりと歌ってて なんとも癒されます
演技同様この雰囲気 彼独特のこのおおらかさは
日本+台湾÷2の成せる技 チマチマしてないんですね
この2枚 何年たっても時々むしょうに聞きたくなる
i-podも買った時から この2枚は即入れてます
多分すでに廃盤になって かなり年数たつと思うけど
どこかでこれ売ってるの見かけたら 絶対買いですよー!
いやはや大人になりましたねー 彼も!
10年ひとむかし・・・
*追記 いやはや4回目見に行きました!
ジョウ・シュンのしっかりした演技に感心し 武の瞳にまた吸い込まれ
歌神様の歌とベテランのオーラに酔い 控えめなチ・ジニもいいじゃない
やっぱりいい映画です これ! 見れば見るほどいい!
by acine
| 2006-11-23 21:00
| Hong Kong 香港映画