2006年 11月 26日
Kinky Boots キンキーブーツ ’05 アメリカ・イギリス

キンキーブーツとは ドラッグクイーン御用達のセクシーブーツのこと
出だしのあれ?!女の子じゃなかったの?!という
軽快な音楽に乗り ヒールで踊る足元
傑作の予感・・・いい映画は出だしから匂うもの
父親が亡くなり 婚約者と一緒にロンドンへ生活の場を移すはずだった
主人公チャーリーは 代々続く靴工場(メーカー)を継ぐことになるが
こだわりの紳士靴を作っていた斜陽の工場は
時代の波にも押され なすすべもない・・・
そんな中 ロンドンでひょんなことから知り合った
ドラッグクイーンのローラ この方がゴツくて大きいんだけど
優雅で堂々としててカッコいい!
彼のブーツのヒールが折れるという話を聞き
クビにしたはずの女子社員とともに ニッチ商売開始!
彼らのためにブーツを作ろうじゃないか?と工場は急展開
このあたり なんとなくフルモンティ的というか
ブラス的というか いかにもイギリス的
工場の労働者も いかにも労働者階級的顔と体格をしてる
斜陽のイギリスの片田舎の町が舞台
靴工場とドラッグクイーンが需要と供給で結びつくというのは
イギリスらしくて なかなか面白い (これ実話らしい・・・!)
だけどなかなかマジメな作りで ハメは外さない・・・
ミラノの展示会に靴を持っていく前のあたりのシーンで
突然睡魔が襲い 10分ほどウトウトしてしまったので
急に主人公がローラに腹立てるわ・・・ あれあれ?!って感じで
肝心なところを寝てしまってた私でした(悲)
主人公がちょっとジャガイモ系の顔でちょっと情けない役で
今ひとつ魅力に欠けた 女優陣も同じく地味目で華に欠ける
演技は上手いんだけど 普通っぽいこんな人たちが出るのも
またイギリス映画らしくっていいんだけど・・・
その分 すごく魅力的だったのが
写真のローラ役のキウェテル・イジョフォー!
逞しく 美しく 人生の悲哀も知る
ドラッグクィーンを堂々と演じていて 魅力満点でした
彼の歌もなんともソウルフルで 歌詞がまたいいの!
女装もなんともパワフルでカッコよかった!
ゴツいんだけど優雅な人 足もすごく綺麗です
彼を見るだけでも この映画見る価値ありでしょう!
こんなクラブがあれば 見に行ってみたい
出だしに感じた傑作の香りは 今いち続かず・・・
全体的にはこじんまりとまとまり 爆発力や意外性はあまりなかったかな?
というところでしょうか・・・ 良心的なキワモノかな?!
今日の映画 76点
by acine
| 2006-11-26 21:32
| Inglaterra イギリス映画