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by acine

深海 Blue Cha-Cha '05 台湾

深海 Blue Cha-Cha    \'05  台湾_e0079992_7341044.jpg

のんびり まったりとした 
台湾映画の独特の雰囲気があるものの
明るさは押さえて 重さと哀しみが漂う静かな映画
見るのにちょっと根性が必要でした

刑務所を出所したアユー
その時に知り合った クラブのママ アン姐宅に身を寄せる
そのクラブで働き始め そして知り合う男二人
台湾の高雄が舞台の映画 

彼女が何故刑務所にいたかは 
かなりラストに近い方で 明らかにされるんだけど・・・
どうもそれまで このアユーに付き合うのは重い
男に依存しすぎて 傷つく彼女
押し黙っていたかと思うと 突然感情が爆発する 
見てる側には なんだかもうじれったい彼女

彼女はそんな風になってしまった 深い心の傷があるんだけども
こんな女・・・厄介だろうなぁと ハタで見てても
ちょっと疲れてしまうというか 痛々しい
だけど 彼女の気持ちもわからないでもない
そんな彼女の感情が妙にリアルで そういう意味で根性が必要
繊細なのか ぞんざいにも見える彼女の態度にも惑わされる

アユーを演じた ターシー・スー 
名前は聞いたことあったけど こんな人だったのねという感じ
台詞は少なくて 表情でほとんど演技しないといけない
見てる側は ちょっと疲労感を感じる位だったので
演技は上手いのかもしれない いや感性で演じてた感じかな
しかし・・・70年生まれだとはビックリ!

個人的には アン姐 ルー・イーチン 彼女の存在はよかった
どうすんだろ? こんなパンチパーマの姐さん・・・
と思っていたけど この姐さんがいないと 
ウジウジが延々続いて 余計疲れる映画になってたかもしれない
彼女自身も心の傷を負っていて 母親や姉のように優しく厳しく
達観した風情が アユーと観客を救っていたと思う

ただ 私がアン姐なら あんな娘とは関わりあいたくないかも
ネガティブな方向へ 自分も引っ張られそうだから・・・

そして 冒頭でちょっと出てくるレオン・ダイは 
海千山千の大人の勝手な男 渋くて演技上手い
彼が出るので 見に行こうかと思った理由の一つ 
そして リー・ウェイは まぁこんなもんだろうな・・・という感じ
可もなく不可もなく 台湾の若手には概ね好感持ってるけど
どうも リー・ウェイには興味が湧かない 

静かながらも 大らかな海に包まれるような映画かな?と
勝手に思っていたので このテイストというか
このヒロインには ちょっと困惑した
同じような立場なら 道徳的には問題ありだけど 
クムジャさんの方が うんと突き抜けていた気が
だけど アン姐とアユーが海辺で布袋戯を見てるシーンは
何故か 妙にウルっと来た

高雄が舞台のこの内容と 
チャチャとが 結びつくのかがよくわからない
ブエノスアイレスみたいに上手いつなげ方すると
物凄く効果的だけど・・・

疲れてない時に見るのをおすすめ
どうも疲れ気味でかなり無理して見たので こんな感想でした

今日の映画 70点
by acine | 2006-12-07 07:56 | Taiwan 台湾映画