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by acine

It's all gone PETE TONG フランキー・ワイルドの素晴らしき世界 ’04 イギリス・カナダ

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地中海に浮かぶ スペインのイビサ島が舞台
カリスマDJ兼音楽プロデューサーのフランキー・ワイルド 
神業的プレイで成功し 白い瀟洒な家に住み 酒・ドラッグ・女にまみれる日々
しかし もともと聴覚に障害があったのに 連日の大音響の中での生活で
職業病&致命傷ともいえる聴力を 段々と失っていくことになる・・・

以下・・・ネタばれあり

冒頭・・・この物語は実話である・・・
と始まるので へ~ぇそうなんだ と思って見ていたが・・・
実際は何人かのミュージシャン、DJの実話を組み合わせた ノンフィクションだったらしい
別に実話をリアルに再現しなくても いかにもリアルに見せるフィクションというのもオツ
ノンフィクションの方が 自由に作れていいのかもしれない

この舞台になってるバレアレス諸島付近
マジョルカ、メノルカ、イビサ、フォルメンテーラetc・・・ 
個人的にすごーく行ってみたい・・・夢見る島&エリア
そして 音楽モノだし・・・というのが この映画を見た理由 
あ・・・私はクラブはどうでもよくて 単にフラフラしたいだけ
ちなみに イビサはイギリス人、マジョルカはドイツ人に人気
で 地元スペイン人に人気あるのは メノルカらしい・・・
いつかまたバルセロナに行った時に+どこかの島
(やっぱりマジョルカかな)行きたいな~・・・と今は夢見る(だけ)

肝心のイビサは 本当に海も山も景色も綺麗なんだけど
 (当然ながら 海辺の女の子はトップレスだし・・・)
何せ イカれた生活してるDJが主人公なので そんな描写は二の次・・・!
11年もイビサにいながら まったく英語オンリーで生活してるみたいだし
まるで ロックスターのような生活をしてる主人公 
いい悪いは別として そのイカれっぷりアッパレって感じ
It\'s all gone PETE TONG     フランキー・ワイルドの素晴らしき世界 ’04 イギリス・カナダ_e0079992_1382176.jpg

そして クラブのシーン これは映画館で見ないと 体感できない音
どれもこれもほとんど同じに聞こえるこのテの音楽には
どうも興味持てないんだけど それでもこの体に響く音は凄い! 
自分がもっと若けりゃ こんなとこ凄く行きたいだろうけど
今はさすがにいいですわ この音とテンションに 頭痛くなりそうだ~
それにしても ここでも 一般日本人には持ちあわせないだろう
エネルギーとテンションに感心する・・・ 最近こればっかり(笑)
クラブ以外でのシーンで使われる音楽は悪くない・・・というかけっこうセンスいい

主人公フランキー・ワイルド役のポール・ケイは 素のまんま?と思うほど
恐ろしく自然な演技だった 演技をまったく感じさせない雰囲気
カリスマであり自堕落なDJに なりきってたような気がした・・・
聴覚を失ってから 妻に逃げられ ドラッグ漬けになり 再生に向かう日々
新しい生活に足を踏み入れてからの演技も 深みも出てきてよかった
なんとも○ッチな元妻はともかく 後半のペネロペ役の彼女はなかなか良かった
しかし・・・スペイン女=ペネロペという名前も安易だな~(笑)

彼が聴覚を失ったかわりに 人間としての生活を取り戻していくのと
対照的に いかがわしいフンイキを漂わす 金の亡者になってるマネージャー?
エージェントのオッさんの言動&行動が異常に見えてくるのもおもしろい

”キミは障害者のヒーローになれる” 
何でもかんでも ビジネスチャンスに結びつける 
知らない間に そんなレールに乗せられつつある フランキーの姿も
現代社会の仕組みを 皮肉ってて ちょっと考えさせられる
そんな世界から またフランキーは飛び立つことになるのだが・・・
ラストのあたりの描写はなかなかいい 後味も・・・

だけど かなーりクセある内容なので 
こういう内容の何かに興味がある人じゃないと ちょっとつらいかも・・・
という趣味性高い映画 気になる人はどーぞ という感じ

日本タイトルはちょっとあざとい
素晴らしいかどうかは フランキー自身 そして見た人が判断することで
素晴らしい という言葉を 安易に観客に押し付けちゃいけない
その方が自由な感覚で見れたのに・・・と思う 
押し付けられると へーぇ?そうか?と思ってしまうじゃない?

音がなくなってからの フランキーの世界は
よりシンプルで 精神的には豊かな世界になったと思うけど
途中からそんな世界になるなんて・・・
なかなか想像がつかない ヘビィな世界だと思う

今日の映画:76点



予告のあたりから 後ろの席の人間が 
無意識だろうけど 時々私の席を蹴ってくる (というか貧乏ゆすり系)
いやーな予感がしてたけど 案の定 本編始まっても 2、3分に一回 蹴ってくる!

段々酷くなってくるので 2,3回 振り向いて 
睨んだけど 暗闇で睨んでも 意味がないらしい・・・

映画の半分あたりで イライラが頂点に達し つい後ろを振り向き
”足で席を蹴らないでくださいー!” と言い放った

すると 途端に納まったけど こんなそんなで 
どうも映画に集中できない1本になってしまいました

本人無意識でも あの蹴りは本当に集中力をそがれる・・・
映画を見る時 近い席の人がポップコーン食べてても 落ち着かないのに
蹴りはホントにカンベンだわ・・・(怒) 

イライラする前に席を替わるか もっと早く言うべきだったなーと後悔
せっかくの映画が台無しになってしまうのは惜しい・・・!
by acine | 2007-02-13 01:37 | Inglaterra イギリス映画