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簡単に覚え書き 映画メモ ひっそりと書いてます   美しすぎだろ リリーちゃん


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THE SECRET LIFE OF WORDS   あなたになら言える秘密のこと ’05 スペイン

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タイトルは英語 舞台も英語圏だけども スペイン映画
スペインの女性監督イサベル・コイシェ作
そしてプロデューサーにはペドロ・アルモドバルも
加わっているというのが 興味を惹いた理由

日本版のタイトルやビジュアル見ると ほのぼのした雰囲気だけど
淡々とシンプルで深い部分が大切な映画なのに 
安易に 女性好みに可愛いく見せるのはどうか?と思う
内容も 本当にそういう内容だったら問題ないけど 

ウチで取ってる新聞の映画欄の映画評で
すでに核心部分を見てしまっていたので (困るよ!○×新聞!)
ストーリーの要点はわかってしまっていた
しかも つまらないと思ってたわけじゃないのに 
あちこちで睡魔が襲い 1/5程 断片的に見れてない・・・(悲)!

サラ・ポーリー演じるハンナは 
来る日も来る日も工場で働き 友達も恋人も家族もおらず
人との接点を まるで断ち切るかのような 孤独な生活をしていた 
そんな中 勤務先から1ヶ月の休暇を取るように言われ
海辺の街へ出かける そしてたまたまレストランで耳にした
看護婦が必要だいう話を聞き ”私はナースです”と名乗り出て
油田研削所で 大やけどを負った男の看護を引き受けることになる
その男がティム・ロビンス

以下 ネタバレあり

舞台の町の名前も出てこないし 工場の地図はイギリスだったので
そこで初めて ここはイギリスのどこかなんだろう・・・だとわかる
そして海の中にぽつんとそびえる油田研削所も 多分北海のあたり?
何気ない階段のシーンや バスケコートのシーンや 
何でもない場所を 印象的にカメラに納めてる 
ここも主人公二人同様 一種独特の隔離された孤独な世界

ここも孤独な研削所で働く男たち サラに皆多かれ少なかれ興味を持つ
そんな中 大やけどを負い、2週間は目も見えないティムも例外ではなく 
大怪我してるはずなのに しゃべりまくるシーンはちょっとあれ?!なんだけど
彼の彼女へ対する興味を現すのに ここまで必要だったのか?と思う
私がサラだったら あんなベラベラ男には 秘密は喋らないと思うな~

そんな彼に淡々と接し 徐々に心を許していくサラ・・・
肝心の話のシーンで うとうと気味で
気がついたら ・・・核心の話が始まっていた!大失敗~!
それにしてもこの話・・・重い あまりにもヘヴィな体験
こんな経験をした人が 今も実際に一杯いるんだろう・・・
サラは地に足のついた演技で そんな女性像を体現する
このクールな透明感や落ち着きは 印象的だった
”スウィート・ヒア・アフター” の頃から変わらず

正直 ここに辿りつくまでに どうも病人ティムの演技がくどくて
ちょっと辟易していたのだけど サラが秘密の話をするシーンはいい
なのに あっさりまた彼から去っていく・・・
心を許したとからいって 彼の許に残るわけじゃない 人生そんなもん

そして 病院を退院したティムが訪ねるコペンハーゲン
サラのカウンセラーだった人 
彼女とティムの会話もまた考えさせられる・・・

”顔も知らない彼女のことを大事に思えるのは素晴らしいけど
彼女(サラ)に一番必要なのは 一人になることなの
必死に生き延びてきたのに 今は生き残ってることを恥じてる
そんな 気持ちがわかる?” 二の句が告げない
その言葉が サラが背負ってきた人生を現している

そしてラスト・・・再び出会う二人
逃げ腰のサラに一緒に生きようティムが声をかけるシーン
これはいいシーン・・・言葉はなくても 表情で表現できる役者二人の独壇場
ちょっと間延び気味の前半に比べると 後半はなかなか魅せる
派手さはないけど 丁寧に作った映画

淡々とかつ深く落ち着いた映画 アルモドバルほどのクセはない
たまには こんな映画もいいと思う 
スペイン映画らしい 独特のフィルムの色合い
音楽も派手さはないけど センスいい
良心的な小作品という感じ ミニシアター系の香り

今日の映画:76点

研削所のコック役で ハビエル・カマラ (今回はまったくノーマルな人だ・笑)
そしてちょい役で レオノール・ワトリングが出てるのも 
スペイン好き&アルモドバル好きにはウケる・・・!
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by acine | 2007-02-13 21:47 | España  スペイン映画