2007年 03月 12日
DREAMGIRLS ドリームガールズ ’06 アメリカ

単純に 面白かった!
ものすごくステレオタイプというか すごくわかりやすいストーリー
音楽業界 黒人音楽 ショービズ界の オモテ・ウラがよくわかる
そのステージと同様 光と影が渦巻く世界
音楽を絡めた映画かと思ってたら ミュージカルだったんだ・・・
その歌詞も またものすごくわかりやすいんだけど(笑)!
恐ろしく シンプル・イズ・ベストなのが 潔くていい
パワーとリズム感で見せる ブラックアメリカンパワー・フル回転!
このガールズグループの 成り立ちもこれまたわかりやすい
エディ・マーフィー演じる うさんくささプンプンの歌手のバックコーラスでデビュー
最初は歌唱力で勝ってる 太目のエフィがフロント
そして エディから離れ グループとして独り立ち
メジャーへと上っていく過程で 太目のエフィはフロントを外され
ルックスのよいディーナに その座を奪われる
果ては ディーナ&ドリームガールズ なんてグループ名になり
既に後任まで いつの間にか決まって わがままでカっとしやすいエフィは
とうとう この世界から姿を消すことになる・・・

ルックスやスタイルが見事キマった エフィの抜けたあとの ドリームガールズ ↑
やっぱりお金を取るなら 見た目も大事というのは 誰の目に見てもわかる
この3人になってからの衣装やメイクも キラキラと洗練されてて本当に華やか!
いくら抜群の歌唱力があっても ルックスのいい娘にその場を奪われる
果ては 下積み時代からのマネージャーの恋人まで奪われ
恐ろしくわかりやすい展開なんである・・・(笑)
そんなエフィ役を演じてるのが 賞を総なめしてるジェニファー・ハドソン
さて お手並み拝見!で とくと見てきたんだけど・・・
確かにパンチがある 歌も上手い! そしてこ憎たらしい雰囲気全開
そして 自分ではどうにもならないルックスの悲哀 ヒネクレた感じもありあり
演技は自然なんだけど あんまり演じてるように見えないというか 素のまんま?
歌もとっても上手いんだけど 新人のせいか とにかく力がよーく入ってる
せっかく手に入れたこの役! やってやるわよ!!!という意気込み満々で
力入りすぎてて 見るほうも 段々息苦しくなってくるのよ・・・
あの去って行くシーンの時の歌なんて こりゃこんな迫力で詰め寄られたら
男も逃げるよ・・・と思いたくなるよな猛獣状態
確かに歌は上手いんだけど 唄う時 歌に気を取られるせいか
どうも立ち姿(特に膝から下)が美しくない
力みなぎる上半身と対照的に ダランと気が抜けてるのだ・・・
そのあたり ビヨンセはプロなので まったくスキがないし 華がとにかくある
このへんが ショービジネス界での 経験の差がありありと出た
みにくいアヒルの子のような役なので その点ではOKだと思うけど
アメリカでは こういうわかりやすい 過剰演技がウケるんだな~と思った
同じように エディ・マーフィーもよかったんだけど やはり力入りすぎ
いい奴から嫌な奴に変貌していく 引き算の演技の出来る
ジェイミー・フォックスの方が 見ていて安心感があるし 自然
同じように ビヨンセも普段の仕事が生きてて 見事なディーヴァぶり!
彼女も決して力みすぎず自然なのに 異様に華がある バランスがいいのだ

いやいや この映画・・・やっぱり彼女で持ってると思った ビヨンセ
月並みですが まぁ・・・なんて華やかで綺麗なんだろう・・・!!!
こりゃ~誰も太刀打ちできないわ そりゃジェニファー・ハドソンなんて
はじき飛ばされるのも当然だわ・・・と 誰もが納得するしかない
眩いばかりの美しさと華やかさ ステージだって 当然キマってる
歌だって本気で唄わせりゃ当然上手いし ステージングだってお手のもの
こんなパーフェクトな人 めったにいないんじゃない?ってくらいキマってる
世間は ジェニファー・ハドソンばかりを褒めてるけど
引き算の演技も出来る彼女あってこその映画だと思う
なのに・・・何故か彼女の扱い 今回小さくない?
いや~本当に呆れる位絵になる! なりすぎる!
途中からは もうただただビヨンセに見とれておりましたです ハイ
美しくてエレガントでセクシー これは無敵だわ・・・と(笑)
このブラック音楽 ショービズ界 アメリカでしか描けない物語
音楽も衣装もステージも時代背景も見ごたえ十分
単純だけど とっても楽しい映画だった!
今日の映画:79点
by acine
| 2007-03-12 00:39
| Estados Unidos 米映画