2007年 04月 16日
EVERYONE STARES: THE POLICE INSIDE OUT ポリス インサイド・アウト ’06 アメリカ

70年代後半~80年代前半までのポリスの姿を追ったドキュメント
ドラマーのスチュアート・コープランドが監督
彼の撮りためていた8mmのフイルムがベース
ホームビデオで撮ったようなザラついた画像で
これが延々続くと辛いな・・・と思ってたけど
上り詰めていく彼らの姿があまりにも爽快で
すっかり引き込まれていった
デビュー前~アルバムを出しての初記者会見
アメリカ各地のレコード屋でのサイン会
レコードを出して イギリスに戻ったら大スター
オープニングアクト~トリへの野外フェス
ツアーバスでの転戦 レコーディング風景 ファンに囲まれ
本当に世界各地を巡りに巡ってのツアー プロモの撮影
そんな生活を楽しみ 音楽を楽しむ
若く瑞々しく かつ知的なフンイキもある 3人の姿がすごくいい

スティング:若い頃はちょっとユアン似
しかもものすご~くカッコいいのにビックリした!
アンディ:お茶目で女性的?! 芸達者な人
スチュアート:鋼のような細い体から繰り出すドラムが最高!
似てるバンドは余りないだろう シンプルで厚い 唯一無二の音
コブシが効いたような スティングのヴォーカルも心地よく
まるでパンクのような音~私が知ってる解散する前の
ポリスの音に変化していく音も面白い
メンバーいわく・・・
まったく新聞やパンを買いに行かない
車も運転しない これっておかしいことだよね
家に戻ってもピンとこない ツアーが実生活になってしまう
ライブの2時間こそ本物 その他の22時間はリアルじゃない
欲しい物は何だって買えるんだ お金には全く不自由してない
レコードを出す度に 団結力より
要求が高くなり お互いに厳しくなっていく・・・
成功と共に 高みを極めながら 失われていくものもある
ほんとによくいろいろここまで行ってるな~と
はたはた感心するくらい 世界のあちこちへ行っている
最初のアメリカのツアーバスから 世界のあらゆる場所まで
音楽ドキュメントでありながら とてもロードムーヴィー的
ロードムーヴィー好きの私にはたまらない世界!
しかも 高いところから撮った映像が多いのは
ヘリコプターやチャーター機から 街を眺めることができたから・・・
そんなホテルの上層階に泊まっていたから・・・
世界一のバンドとして そんな生活が出来ていたから・・・
まさに上り調子 高みの生活ドキュメント!
そういうことに 一般人の私は凄いよな~とただただ感心
一度くらい こんな人生送ってみたいよな気もするけど
これは普通じゃない世界だな・・・
才能があるってことは いいことだけど
こういう生活をこなすパワーも必要だということ
いやはや凄い世界だと眺めてしまった
シンプルな作りながら
ザラついたビデオのアングルも題材も面白く
”世界一のバンド”に登りつめる彼らの様子が
心地よく すごく面白かった!
今日の映画:81点
by acine
| 2007-04-16 22:30
| Estados Unidos 米映画