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by acine

ELIZABETHTOWN   エリザベスタウン ’05 アメリカ (wowow)

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オーランド・ブルーム&キルスティン・ダンストの爽やか系映画
甘くて ほろ苦くて 爽やか そして後味がいい
監督のキャメロン・クロウらしいテイストが溢れる

彼の音楽好き(いやオタクか)が生かされ(単にやりすぎか)
まるで音楽映画かミュージカルか?位の サントラ曲の多さ
映画中の2/3位の場面で 必ず音楽が流れている 
よく考えれば異様な多さだけど それが何とも心地いい

私は以前は 映画より断然音楽派!だったので
音楽もいい映画 音楽の多い映画 音楽にこだわる監督はすごく好き
 (この映画の音楽担当:元ハートのナンシー・ウィルソンらしい)
この人の場合は台詞同様 音楽も雄弁にかつ自然に語ってるので 
映像との同居具合が 本当に心地いい

スポーツシューズのデザイナー オーランドは新製品のデザインに失敗し 
彼の所属する会社は なんと10億ドルの負債を抱える 
解雇され 自殺しようとした矢先に こんどは父親が亡くなる・・・
父親が亡くなった 出身地のケンタッキーの街 エリザベスタウンへ向かうことになる
その飛行機で知り合った スッチーがキルスティン・・・という話

二人とも自然体で 相性なかなかよし
オーランド スッキリとした男前だけど 個人的には可もなく不可もなく
ただし アメリカーンな今回の映画では アメリカンではない
彼の落ち着き具合と役柄が 上手くマッチしてたと思う

キルスティンも ちょっと微妙な時があったけど この監督は愛があるかな?
失意のオーランドを救うことになる ちょっとおせっかい気味だけど
ナチュラルで可愛いキルスティン お似合いの役だった

誰かが亡くなると 普段会わない親戚やら昔の友人やらがやたらと出てくる
ワサワサとした雰囲気のまんま こっちの意向も反映されず
大多数の意見で 葬儀がとり行われることになる・・・
このあたりは洋の東西問わずなのは同じ 
描かれてたアメリカ的告別式も まるで結婚式の披露宴のようで面白い

そんな人と人との関わり 恋人未満の関係 親子 親戚 
そして亡くなる人が土へ戻る瞬間・・・
湿っぽくならず 出来すぎな位 爽やかに描いていたと思う
この清々しさ(&音楽のこだわり)がこの監督の最大の持ち味

ラストのアメリカ大陸横断シーンは 監督の趣味丸出しで
これでもかと曲を使いまくり! 10分ほどで15曲くらい使ってたと思う
父親の骨壷を助手席に乗せ ドライブしながら オレゴンの家に向かう
道中で父親を土に返し オーランドが車の中で 思わず泣き笑い・・・ 
このシーンには 亡くした身近な人を思い出し 思わずこっちももらい泣き 

”失敗は リスクを冒したものにしか やってこない” そんな台詞がある

人生に迷う時や悲しい時に見ても 不思議と癒される映画だと思う
派手さはないけど 音楽と一緒のこの爽やかさ 私は好きだ 
こういうボーイ・ミーツ・ガール&人生再生&親子の絆映画もよい

今日の映画:76点
by acine | 2007-05-09 18:55 | Estados Unidos 米映画