2007年 08月 12日
THE FOUNTAIN ファウンテン 永遠につづく愛 ’06 アメリカ

ヒュー・ジャックマン&レイチェル・ワイズ共演
ちなみにレイチェルは監督夫人 ストーリー:コチラ
ファンタジックな輪廻転生ラブストーリーかと思いきや
やはり! 一筋縄ではいかない出来・・・となっておりました
ヒューの狂おしいまでの妻への愛&頑ななまでの生命の木へのこだわり
人間の真理とは・・・をひたすら追い求めるファンタジー
かなり変わったテイストだと思う
この一筋縄でいかなさ具合は
同じアロノフスキー監督の中毒系映画 レクイエム・フォー・ドリームでも同じ
この映画はとにもかくにも キョーレツで度肝を抜かれ
この年の個人的ベスト10にも入れてる位 (でもこっちはもっとストレートジャブ)
なので 一体どんな映像&展開を見せてくれるんだろう?!と
かなり期待大ではありましたが・・・
冒頭から 黄金に光り輝く世界!
精神性が高そうだけど CGが今イチ チャチで
うーん?どうだろ?と思っておりましたが
主人公 医師のヒュー・ジャックマンと 妻で病気に苦しむ
レイチェル・ワイズが現れたところで 一安心・・・
妻を救いがたい為に 日々仕事(新薬や実験やら)に追われるヒュー
そして 覚悟を決めているので 旦那と少しでもいたいレイチェル
そんな思いを 物語として綴っている・・・
そこから 現在・過去(中世スペイン)・未来 と
時代が入り乱れ 時代が違うけど 3つの世界はどこかで繋がっている
摩訶不思議な世界 何が本当で 何が幻想なのか
どうなるんだろう?と 先の全く読めない展開に 頭を悩ましてしまうのだけど・・・

ナイロビの蜂とも繋がるような 残される者へのレイチェルの想い
現在での瑞々しさ 中世での聖母のような美しさ
そして もう泣いたり 叫んだり 悲しんだり 瞑想したり
3つの世界で大忙しの なんともロマンティックすぎる男 ヒュー(初見)
妻への純愛にひたすら感心しながらも その女々しさにも
ちょっと引いてしまった私だけども 二人の演技は◎
余談 今年のアカデミー賞で 好みじゃないけど おぉ~カッコいいな!と
思ったのは ジョージ・クルーニーと このヒュー・ジャックマンだった
髭面の現在や騎士役の中世も 男くさくてカッコいいんだけど
ほうれい線が気になる&なんとなくどこか猿人系なんだよなぁ
猿系・・・嫌いじゃないけど(笑)
しかし 例の飛躍シーン?には・・・かなーり唖然!
悟りを開いたってーのはわかるけど そんな表現でいいのかい?
ちょっと監督よ~! うはー? それかい?! 何でこうなるかな~?
多分東洋人は呆然とする (いや西洋人もか?)
私が気がつかないだけで
物凄く崇高な世界を 彼は描いてるのかもしれないけど
凡人の私には は~?!声も失いそうな力技でありました
だけども 中世スペインの不気味で荘厳な雰囲気
南米の木の周りでの出来事 美しい木の残酷な出来事
この辺りの意表をつく表現は良かったけど 全体的には
監督の暴走いや哲学・・・に付き合ったような気がしないでもない
結論:
結局 人間に永遠の命なんてものは与えられない
愛する人が死のうとも 残された者は悲しみをこらえつつも
生きていかないといけない そして愛と思いはちゃんと残る・・・
そして 人間は土へと還る・・・ そして人間はまた生まれ変わる
そんな大きな意味での輪廻転生 宇宙的世界観ファンタジーという感じだった
ついていけれる人 ちょっと入れた人(私) 傍観者となる人
いい悪いは別として この世界にどれだけ入れるか? が試される映画
監督の考える この観念的世界について行けるかどうか?!
今日の映画:72点
中世スペインで 女王とヒューが謁見するシーン
あの内部 コルドバのメスキータだと思うんだけど・・・
本当だったら あんな所で撮ってるとは凄いよな~と感心
雰囲気がまさにあの感じだったので 多分間違いないと思うんだけど・・・
コルドバのメスキータ・・・
もともとあったイスラム寺院の中に 後にキリスト教の祭壇が作られたという
世界で一つしかない イスラム教とキリスト教が混在(!)してる教会
by acine
| 2007-08-12 22:49
| Estados Unidos 米映画