2007年 08月 20日
Bowling for Columbine ボウリング・フォー・コロンバイン ’02 米・加・独 (スカパー)

ここ最近 時間が合えば見たいな~と思ってた1作
公開された時は 気にはなるけど アメリカの話だし 題材も重そうだし
マイケル・ムーアの風貌もどうも苦手だ・・・ と余り気が進まなかった
それが 最近ちょっと気になりだしたのは
別の事を検索してたら たまたま見かけた記事
セレブの小部屋/NYニッチ マイケル・ムーア編 を見かけてから・・・
※ この"セレブの小部屋” 興味深いお話一杯あり
と言っても 気がついたのは すでに開始1時間たっていて
かつ疲れてたので 時々居眠りしながらの鑑賞 詳しくはコチラ
別に美男美女が出るわけでもなく 凄いアクションがあるわけでもなく
お涙頂戴のヒューマンものでもない・・・
巨体のジャーナリスト マイケル・ムーアが
銃社会アメリカと コロンバイン高校での銃撃事件をめぐり
淡々と かつエネルギッシュに 突撃取材をするドキュメント映画
途中から見たものの テンポよく ドンドン核心をついていく様は
題材から考えたら 不謹慎な言い方だけど 面白い!
そうよ!なるほどね~と シンプルかつ説得力のある内容&構成だ
当初は犯人達への誘因だとして非難された・・・マリリン・マンソン
その恐ろしげなメイクとは裏腹に 言ってることはいたってマトモ
まったくの常識人間だ そんなこと非難していた側の方が
おかしい人よっぽど多いんじゃないの?と思わせる
劇中で・・・
車の広告を見たからと言って 全員が車を買うか?
犯人達が襲撃前にボウリングをしてたからと言って
ボウリング自体が非難されるか・・・? ごもっとも!
よって マリリン・マンソンが非難される筋合いなんて何もない
もしくは 何かを悪者にしないと どうも落ち着かないのか?
アメリカでは不安や恐怖心を煽って それで巨万の富を得ている人が
いるが アメリカの社会や危機管理は 全てそういう原理
政治家も実業家も権利をもつ人間達も・・・というエピソード
それに右往左往させられる一般市民・・・ うーんと思わず唸る
なーんとなく サンキュー・スモーキングを思い出す
ただし 作り手の勢い余るシーンも 所々目につく&鼻につく
事件で使われた弾丸が売られていたというKマートに
弾丸が体内に残っている被害者の元高校生を連れて押しかけたり
銃協会の会長(俳優だっけ?)にひつこく詰め寄ったり
映画を撮るからと言って 暴走しすぎのような気もしないでもない
私はアメリカ人ではないし アメリカに住んだこともないし
しかもハワイ止まりで 本土へは行ったことさえない・・・
普段 傍観者として アメリカを見聞きしてるだけ
なので 何が本当で 何が嘘なのか 判断はつかないし
アメリカを理解してるなんて 全く言えないけれど
自由を守る為 自由って何? アナタたちの考える自由って?
マイケル・ムーアが伝えたいこと この映画が言わんとする内容
というのは すごくダイレクトに見てる側に伝わってくると思う
もっとヒネくれた毒気があるのかと思ってたら 意外にも直球勝負
こういう風に 自分の国の病原菌を 深く追求するってことは
すごく勇気がいることじゃないかと思う 同じように日本人で
ここまで今の日本の病原菌を ほじくった人はいないよね?
自分を含め 臭いものに蓋をしてるだけで・・・
そういう点でも アッパレというか 勇気があるわと思う
思いの他 しっかりとわかりやすい作りだったので
またチャンスがあれば 見てないシーンも見たいし
新作(アメリカの健康保険問題)も見てみようかな?なんて・・・
好む好まざる関係なく アメリカの影響の強い現代ニッポンで
暮らす私達にも 対岸の火事ではすまされないことも多いかも
今日の映画:78点
by acine
| 2007-08-20 18:56
| Estados Unidos 米映画