2007年 09月 13日
MISS POTTER ミス・ポター '06 イギリス・アメリカ

ユアンが出てるし 公開されたら 行こうかな~と思ってたら
”試写会行かない?” と 突然の誘い
お~!行く!行く!という訳で・・・ 見てきました
ピーター・ラビットの作者で有名な ビアトリクス・ポターの物語
詳しくは:エキサイト・シネマ
一言で言うと 古き良き時代のイギリスのラブリーな物語
ロンドンと美しい湖水地方舞台に 裕福な家に生まれた独身女の自立物語
そしてメールもない時代 手紙でお互いの近況を知らせるような純愛物語・・・
悪い奴や腹にイチモツ持った人間が一切出てこないのも
こういう乙女チック(死語)な物語ならではの世界

こういうおぼこっぽい役なら おまかせのレニー・ゼルウィガーがビアトリクス
立派な家に住み お手伝いさんも一杯いる いい歳したお嬢様
これなら 別に結婚してなくても 十分幸せじゃない?と ハタから見れば思える上
しかも 絵の才能・作家としての才能まであるんだから ちょっと出来すぎ
きっと挫折も知らずに 純粋に育ったんだろうな・・・と ちょっとしらける位の三十路のお嬢様
純朴で 垢抜けてなくて しっかりしてるのか 隙だらけなのか
うすいんだか 肉厚なんだか よくわからない顔したレニーには なかなか似合う役
頑張ってるのはわかるけど 頑張り過ぎて ちょっとオーバーアクト気味
正直 イギリス人女優が演じた方が 落ち着きはあったと思う

ユアン・マクレガー演じるノーマン
これまた紳士で純で朗らかで絵に描いたような
好感度溢れる青年なんですな これが・・・
← ほれ!
髭をたくわえ ビシっとスーツを着こなし
(こういう英国紳士的衣装もとてもよく似合う)
ちょっと大人の雰囲気も醸し出しつつ
ニカっと笑うと いつもながら なんと可愛いことよ!
今回もお得意の歌を披露しつつ 彼女にプロポーズ
純朴そうな二人だと 妙に納得してしまうのが不思議
なので そんなユアンが・・・! 意外な展開に驚くが
ヒマワリのようなユアンだからこそ 余計えーっ?!と 思わせてしまう
ふんわりとしたキャストの演技と品の良さ
美しい湖水地方の自然とカントリーハウス
男も女も品がよく美しく着こなす ブリティッシュな衣装の数々
エレガントなイギリスらしいインテリア 薔薇の花咲く庭でのアフタヌーン・ティ
クリスマスパーティ 暖炉の周りに飾られたクリスマスカードたち
ご婦人方のアンティークっぽいドレスの美しい刺繍
ビアトリクスの描くこれまたふわりと品のいい水彩画のピーター他
夏の別荘での 子供達のスノッブで可愛い洋服等
うっとりするような 正統派美しい国イギリスがてんこもりなのだ
経済力があって 才能のある女の無敵さ 無防備さ いろんな意味で凄い
ある意味 うらやましいが こんなのありえん・・・ってな部分もいろいろ(笑)
いくらい箱入りのお嬢様とはいえ 30過ぎて初恋なんて 古きよき時代でもありなのか?!
そして いい歳して嫁にも行かず 独身のままでいる女への風当り・・・
この辺は古今東西変わらず 変人扱いなのは同じ(笑)
でも メールもない時代の純愛物語・・・ これはこれで微笑ましい
手紙の文なんて うぉー!そう来るか?と いちいち感心した
これが 暖かみのあるユアンの声で綴られるもんだから リアルで
いちいちこっちもビアトリクスのように 嬉しくなるのうけあい(笑)
それにしても 手紙をやりとりして お互いの気持ちを伝える・・・なんて
ちょっと前まで 誰もがそうしてはずなのに 今時の人間はそんなこと
とっくの昔に忘れてしまってるような気さえするもんなぁ・・・
正直 ピーター・ラビットのような ラブリー&動物ものは全く好みじゃないけど
こういう素朴なイギリスもの 毒気もヒネりも隠し玉もないけど
こんな素直でまっとうな物語を見るのも たまにはいいかもしれない
なーんとなく 大昔・・・小学生の頃に読んだ”若草物語”や
”赤毛のアン”のような 少女小説っぽいストーリーだったな~
そして ヒネた大人の為のデトックス映画っぽい気も
今日の映画:78点
似てないユアンの姉を演じたのが エミリー・ワトソン
まったくノーマルな役にも驚くけど ビックリしたのがガタイの良さ
この人こんなに大柄だったっけ? ユアンよりデカかったような気がする 唖然!
by acine
| 2007-09-13 22:01
| Inglaterra イギリス映画