2007年 12月 03日
5×2 ふたりの五つの分かれ路 ’04 フランス (BS)

ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの映画は 何本か見てるけど
妹(あのカーラ・ブルーニ 好きなモデルだった)と比べると
どうもゴツいイメージがあって 上手いんだけど
彼女か・・・どうしよーかな?と思っていたら
監督がフランソワ・オゾンと知り これは見なくては!に変更
ジル(ステファン・フレイス)とマリオン(ヴァレリア)が
離婚の手続きを始めるシーンから始まる・・・
この映画 原題の通り 二人の5つのシーンによって構成されて
段々昔へと話が進む・・・という面白い展開
疲れた二人から 段々と瑞々しい二人へ戻っていくのが
破綻する恋愛映画としては 異色で新鮮
*離婚し ホテルの一室
*旦那のゲイの兄カップルを招いてのディナーの夜
*子供が生まれた日
*結婚式 そしてその夜の出来事
*出会いの南イタリアの海辺

*この部屋の色使い・・・好み!
いやー さすがおフランス! さすがフランソワ・オゾン!
ベラベラ悪態ついて 誰もが喋りまくる 語りまくるような
おフランス映画ではなく アンニュイすぎることもなく
センスいい 渋くてヴィヴィッドな大人の映画でした
なんだか情けない&頼りない部分もあるけど 渋いいい男の旦那ジル
そして やはりしっかりしてるようで 繊細なところがある妻のマリオン
傍から見てると 別れるほどでもないんじゃない?と思わせる
ご当人同士 意外と似合いのカップル
だけども それは当事者同士にしかわからない事情も
いろいろあるに決まってる そんな部分を程よい突っ込み具合で
淡々とかつ 灰色~ヴィヴィッドに 逆回転に描いていく様は心憎いばかり
冒頭の疲れた二人から すれ違い そして結婚式の喜び
初々しささえ感じる出会い・・・ 主人公の二人の演技も凄くいい
特にヴァレリアがガラっと雰囲気を変えて
各シーンを演じるのは この映画の見所
ヴァレリア上手いし ちょっと見直したかもしれない・・・
そして その5つのシーンに各テーマ曲っぽいのがあるのもセンスいい
派手さはない小作品だけど いい映画でした
今日の映画:78点
フランソワ・オゾン: スイミング・プール
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ: 明日へのチケット
by acine
| 2007-12-03 21:39
| Francia フランス映画