2008年 02月 29日
Maria Full of Grace そして一粒のひかり '04 アメリカ・コロンビア (スカパー)

公開時 気になってた映画
普段日本に暮らしてると お金のためとはいえ
こんな仕事を17歳の女の子が引き受けるなんて・・・と
驚愕の話かもしれない・・・
コロンビアとアメリカ
需要と供給 貧しい国と富める国の格差
そんなことをしないと お金が得られない現実・・・
なんとも考えさされるお話だ
ストーリー: allcinema
ただし アメリカの空港で一旦足止めされた主人公マリアと
入国審査官?とのやりとりを見ていると こんな危険な仕事をしてる人が
一杯いるんだろうなぁ まるで日常茶飯事のようなやりとりだ
そして アメリカ側も匂う人間はそうして食い止めているんだろう
それにしても 体内で破裂? 全部ドラッグが体内から出てこないと・・・・の
シーンにはこれまた 言葉が出ない・・・
いくらお金のためとはいえ 破裂したとしても 出てこなかったとしても
ここまで身の危険を冒してまで・・・!
しかも 主人公のマリアは しっかりしてるとはいえ
まだ17歳で身重なのに・・・

こんないかにも裏街道なストーリーを引っ張っていくのは
美しく地に足のついてる 数人のラテン女優たち
コロンビア人女優として 初のアカデミー主演女優賞に
ノミネートというのも納得のマリア役のカタリーナ・サンディ・モレノ
彼女の演技や視線が素晴らしい
落ち着いた雰囲気 その中で湧き上がる感情
静かで 繊細で 力強く ストーリーの中心に足をしっかり着け
観てる者の視線を離さない
こんな仕事をしながらも 神に祈る姿
ラテン世界のこんなアンバランスな風景にも 何故か心を掴まれた
ラストも彼女に残ったものは 一体何だったのか?
虚しさも感じる ほろ苦い映画だった
今日の映画:74点
by acine
| 2008-02-29 23:35
| Sudamerica 南米映画