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by acine

THE CIDER HOUSE RULES サイダーハウス・ルール ’99 アメリカ (WOWOW)

THE CIDER HOUSE RULES サイダーハウス・ルール ’99 アメリカ (WOWOW)_e0079992_2045335.jpg

ジョン・アーヴィング原作 ホテル・ニューハンプシャーと同じ
ラッセ・ハルストレム監督作 ギルバート・グレイプと同じ

各々 私の大好きな映画2つの 原作者と監督がコンビで作った映画
それは別として これは良さそうだな~と思って 観に行った公開当時
この映画の世界感にすっかりハマって 2回見た記憶がある・・・
そして 原作も読んだなぁ・・・
 
久しぶりに見たら・・・ 

重いテーマを扱っていながら 
やっぱり なんて瑞々しい映画だろう・・・!ということ

なんともこの二人の世界らしい 
瑞々しさと清々しさ そしてチクリとした人生の皮肉・・・
御伽話のようであり現実的な 独特の世界観がやはり良かった
テーマ曲もとても瑞々しく美しい

あと 今回見て思ったのは・・・

孤児院の描写が なんとも素晴らしいこと

マイケル・ケインと子供達の関係 家族のようなスタッフと家族 
可愛くもいじらしい子供達 養子縁組を希望してやってきた夫婦に
子供ながら 自分をよく見せようと けなげにアピールする姿
もらわれて行った子のことを皆で祈る夜・・・

そして エーテルをかぎながら眠る
皆から尊敬されているラーチ先生マイケル・ケインは
自分のやっていることに信念を持っていながら
どこか悩んでいるところがあったような気がする

間近で見る子供たちのような悩める孤児を増やしたくないから
当時違法だった堕胎手術をしていた彼は 正しいことをやって
いると思いながらも 良心もどこかで痛んでいた?
だから エーテルに頼わざるを得なかったんだろうな~
 
そして キューピー坊や トビー・マグワイア演じるホーマー 
まるで天然か?と思うような のほほんとした風情で 
孤児院で純粋培養され 堕胎手術に疑問を持ちながらも
ラーチ先生の片腕として働いていた 他の世界をまったく知らない彼
スクリーンで見た時は 感動したけど(&トビーファンになった・笑)
久しぶりに見たら 物凄い演技というほどでもなかったけど
あのきょとんとした天然な風情は やっぱりあの時代の
あの時のトビーにしか無理だったかもしれない

THE CIDER HOUSE RULES サイダーハウス・ルール ’99 アメリカ (WOWOW)_e0079992_21205165.jpg


そして 久しぶりに見たら スタイルはいいけど 
シャーリーズ・セロンはデカい・・・! 
トビーがそんなに大きい方ではないので
姉御にすっかり誘惑されたトビー・・・ 婚約者がいない間に 
都合よく遊ばれたトビー・・・という感じがしないでもなかったり(笑)
なんて 二人とも曖昧なんだ?! ファジーに身をまかせ
それでアンタ達ホントにいいの~?と かなりやきもきしてしまったりして

それにしても 黒人労働者と働く りんご農園の
辺りの景色のなんと美しいことよ! 
トビー演じるちょっと名誉白人のような立場 
季節により転々とする逞しい黒人労働者たち
との生活も これまた瑞々しくも なんとも重い

あまりにも美しく心に沁みる風景が 
よけい現実(人生)の厳しさを対比させていたような気がする

厳しい現実を描きつつ 
こんなにも瑞々しい映画は滅多にないと思う

今日の映画 80点
by acine | 2008-07-30 21:12 | Estados Unidos 米映画