2008年 08月 08日
SAVAGE GRACE 美しすぎる母 ’07 アメリカ・スペイン・フランス

ジュリアン・ムーアは 気になって見る映画に
彼女が出ている場合が多く 何故か気になる人ではある
貧しい家に育ったバーバラ(ジュリアン・ムーア)が
アメリカの大富豪ベークランド家に嫁ぎ
息子に殺されるまでを描いた 実話をもとにした映画
詳しくは・・・映画生活

舞台も NY パリ カダケス マジョルカ島 パリ ロンドンと移り変わり
その街の空気と光 そして その土地土地の様々な家・インテリア
ジュリアン・ムーア他女優陣の 50年代、60年代、70年代モード
あくまでも背景として描かれつつも その辺りも密かに見所のある
インテリア&ファッション映画でもある・・・
個人的には 好みは・・・
インテリア:行ってみたいマジョルカ島の家と景色
ファッション:コケティッシュなスペイン女優 エレナ・アナヤの
雰囲気と ファッションがよかったな
社交家で のし上がりたい女の一生にしては
その執念 上昇志向ぶりが ちょっと中途半端・曖昧で
時代、街、その時に付き合う人に流されやすいのが どうも気になった
だけど 大富豪の男と結婚し 時折 悪態をつきつつも
夫を同席させて 社交界につながりを持ちつつ
息子を可愛がり 夫が傍にいる時はまだよかったけれど・・・
夫が息子のGFを愛人にしてからは どうも興味の対象が歪んできて
ゲイの男 (芸術家に囲われる男系)だの 息子だの
もう関係がグチャグチャになってきて
最終的に息子に殺される母になってしまうのも
いたしかたない展開か・・・という気もする

そんな 傍から見て 恵まれてるような
かなり壊れた 痛い女を演じるのが ジュリアン・ムーア
この年代の欧米人にしては しわもなく
変に何か注入してるような 不自然さがない
瑞々しさのある色白の肌と赤毛
どこかマドンナにも似て (今やマドンナは注入しすぎ
みたいな顔になっているが・・・) どんな服もエレガントに
自分なりにしっかりと着こなせる 個性派美人の彼女
しかーし!
今回 冒頭から中盤まで 気になったのが 彼女のそばかす!
メイクで隠れる顔はまだいいとして・・・
顔の反対 顔の後ろ側部分(?)の体 背中、腕・・・
凄いそばかすの数というか 色素の沈着と言おうか・・・
美白信仰 シミ・そばかすは出来れば避けたい信仰の
日本人から見ると 許容範囲をすっかり超えた密度なので
かなり驚く人多いと思うんだけど・・・ というか
ビックリして 引いてしまいましたがな・・・という位
なのに 堂々とノースリーブのドレスを着て 腕を出す
背中を出す 太陽さんさんと降り注ぐ スペインの街でも
全く日焼けなど気にしてない 彼女の姿にも大丈夫?という感じ
この辺り 日焼けに関する度合いが まったく欧米人とは違うよな~と思う

そして NY時代&パリ時代の息子は凄く可愛かったが・・・
メインの彼は これまた ジュリアンの息子役がピッタリな
そばかすだらけの顔・・・ ちょっとこれもかなり凄い密度なので
母同様ビックリしてしまって そっちが気になって
映画に集中しきれなかったりして・・・
ロンドン時代は服もバッチリ決まってたので
まぁ見れたけれど・・・ ラストはあぁいう事件もあり無情
夫に捨てられた妻
父に捨てられ GFを父に取られた息子
母親を時折疎ましく思いながら 母を捨てきれない息子
お互いに依存するしかなかったのか
その危うい関係は 見ていて かなりこれまた痛い・・・
息子を溺愛する気持ちもわからないでもないけど
事件は突然起こる・・・
別に これが大富豪一家の話だから
昔の話だから・・・というわけでなく
今の時代 親に殺される子供 子供に殺される親・・・
その危うい関係は 今の時代でも どこの国にでも
置き換えられる話のような気もする
”私たちは 働かなくて 好きなことだけできる立場なの”
”男=お金”よと まだ子供の息子に パリの公園で話していた母
傍目に充分恵まれすぎてる親子の関係はかなりいびつで
ちょっと引いて見てしまう内容でした
アメリカ人が主人公ながら 舞台、光など
上手い具合に ヨーロッパテイストがブレンドされていて
後味はよくないけど 雰囲気ものとして見るのは悪くない
今日の映画:75点
by acine
| 2008-08-08 21:19
| Estados Unidos 米映画