2008年 08月 13日
THE DARK KNIGHT ダークナイト ’08 アメリカ

バットマンシリーズ
いつも話題になってるけど 見たのは今回が初めてです
力作らしい
キャストも気になる人(アーロン・エッカート)がいる
アイム・ノット・ゼアで見たヒースの演技が良かったし・・・
(これにはクリスチャン・ベイルも出てましたね)
で見てみましたが・・・
噂どおり ダークで重量感たっぷりで面白かったです
バットマンシリーズ 初めてながら
なんとなくストーリーは 追えるわけです
その辺りは よく出来ているな~と思いました
単なるヒーローものでなく 現代の病巣
アメリカの状況をなんとなく反映してる感じで
とても ドラマフルでもある感じ
善と悪 現代社会なので それが単なる善 単なる悪でもない
マネーローダリング 金のために殺人を犯すわけではない
単なるキラーではなく 狂気を帯びたキラー(ジョーカー)
悪者がこの世の中には必要なんだとか・・・

しかし 何せバットマンシリーズ初めてですから
なぜ バットマンがいるのか?
誰もそれがクリスチャン・ベイルだって気がつかないんだろうか?
バットマンに変身する時は あの秘密基地?みたいなところへ
いちいち行くんだろうか? あの装甲車みたいな凄い車もいるし
やっぱり いちいち着替えたり 乗りに行くんだろうか・・・?
なぜジョーカーがいるのか? あの傷は結局何が原因なのか?
彼を狂気に駆り立てるものは何なのか?
NYかとすっかり思ってた街は ん?ゴッサム?ゴッサムシティって街なのか?
など バットマン素人には 訳わからないことがいろいろあったけれど
豪華で達者なキャスト揃いなので 演技&ドラマとしても見応えたっぷり
そして ドラマと共通している 重量感たっぷり 骨太な空気感
バットマンの質感 これまた重量感たっぷりの戦いのシーン
凄い装甲車とか あのバイク? 口元だけ見えるニヒルな風貌
バットマンってカッコいいわ・・・!とかなり見とれておりました(笑)
これは 大人のためのヒーロー映画という感じですね
ドラマ、バットマン、登場人物
すべて 欧米人(肉食系)ならではの表現世界
重厚感・骨太感が溢れていて クールでダークでありながら
圧倒的な迫力を生み出してました これは東洋人では表現できない世界
あの体格・あの骨格があってこその演出だと思う あんな世界に
華奢な東洋人なんぞ混ざったら 簡単に吹っ飛ばされそうだ
そういう意味での重量感・骨太感がまさに圧巻で とにかく圧倒される

ヒースが話題になってますが 個人的にはバットマンを演じる
クリスチャン・ベイルのクールでエレガントな佇まいと演技が凄くよかった
アルマーニ(エンドクレジットにて確認)の スーツ姿もえらく決まっていて
彼の抑えた演技が クールでダークなバットマン役には凄くよく合ってると思う
バットマンスーツ?を着た ニヒルな口元もすごくいい
ルックス 演技とも 派手さはないけど いい意味で
いつもとても手堅く地に足のついたいい演技をする役者だと思う

そして 遺作となった ヒース・レジャー
確かに入魂の演技だったと思う 正直ちょっとオーバーアクト気味?の
演技も このアメコミ世界 このダークな世界にはこれまたよくハマってた
こんな演技して ぱっと普通の世界に戻れるほど 俳優業も楽なものじゃ
絶対なさそうなので これは精神的にキツい役だなと思う

そして 彼が出るので 今回は見ようかと思った アーロン・エッカート
ご覧の通り またいつもと同じ風貌だけど ダークな今回の映画に存在する
彼は後半にて あっと驚く変身を遂げる この辺りがいかにもヒーロー映画
なんだけど・・・ どこか飄々としながら人間臭さも漂う愛すべき金髪猿顔男
そしてこの映画 その他キャストも大変豪華 そして実力派揃い
マイケル・ケイン 品のよさの漂うクリスチャンの執事的な役 これまたとても品がいい
ゲイリー・オールドマン 地味めなルックスで 手堅く映画を支える
マギー・ギレンホール 顔の筋肉が下垂気味なのが ちょっと気になるけど
これまた上手い演技で見ていて安心
そして あの語り口はエレガントで とても魅力的
しかし ビューティと呼ばれていたが その辺りなんとなく
スパイダーマンのキルスティンと同じような立ち位置?!
モーガン・フリーマン 余り出番はないけど これまた存在感あり
キリアン・マーフィー どこで出るか楽しみだったけど あんな所だったとは~!
ほんとにカメオ的で驚いた 演技派の彼をもっと見たかったな~
エディソン・チャン これまた一瞬出てましたね あの事件でカットされなかったんだ~
初バットマン なかなか見応えたっぷりで面白かったです
見終わって何が残る・・・というタイプでもないけど
現実と紙一重で裏返しにあるような あの現実的で非現実な世界
映画、バットマン共 どっしりとした あの重量感は凄くよかった
香港が少しの間舞台というのも・・・
しかし 2時間半を超える長尺 これで終わり?と思ったところから
まだ30、40分くらい続くので 段々お尻が痛くなりましたが
こういう重量感たっぷり 骨太感を感じる こんな大人のヒーロー映画だったら
いくらでも展開方法 切り口はありそうで いくらでもシリーズ作れそうな気がしました
前作のビギンズ借りて見てもいいなぁ・・・
今日の映画:80点
by acine
| 2008-08-13 20:10
| Estados Unidos 米映画