2008年 10月 01日
盛夏光年 花蓮の夏 ’06 台湾 (DVD)

いやー いかにも台湾らしい いい映画でした
この美しさ 穏やかさに潜んだ熱気 品の良さ
ゆったりとした台湾時間の流れるこの映画
映画館で見たかったなぁ・・・という感じ
台湾映画・・・裏切りません
ここのところ見てる映画 どれもハズレはない・・・
とてもクオリティの高い映画を作る国だと思う
香港映画、中国映画とは また違うテイストで
サウダージ・・・ 私たちが忘れ去った心や原風景
なぜか 古きよき日本がそこにあるというか・・・
カラっとした中華系のくったくのなさに
台湾独特の 穏やかで素朴で奥ゆかしいところ
そして 亜熱帯の国ならではの 秘めた熱さも加わって
なんとも日本人好みの映画を作る国なんだよなぁ・・・と思う
単に私好み・・・というだけなのかもだけど(笑)
詳しく:花蓮の夏 公式HP
冒頭の海のシーンから これはいい映画のはず! という空気が漂いまくる
爽やかな色合いの田んぼや海のシーン
何か各人の心の奥底や気持ちを映し出すような夜のシーン
亜熱帯台湾の独特の空気感と時間の流れ
熱気を密かに心の奥に熱く持つ登場人物たち
その映像 登場人物たち ピアノ中心の曲たち
全てがノスタルジックで瑞々しくて あまりにも美しすぎる・・・!
そして穏やかながらも 若さというヴィヴィッドさと狂おしさが眩しい
出来るなら こんな場所で こんな10代を過ごしたかったなぁ・・・
という世界だったりして すごく素朴で懐かしい感じ

キャストのコンビネーションも凄くよかった
優等生のジェンシン ちょっとジェイ・チョウテイストに 若い頃のレスリーや
ジェリー・イェン風味をかけたような 思いを心の奥底に秘めたブライアン・チャンの演技
子供時代の苦い思いを抱えつつ 誰からも好かれる青年に成長したジョウヘン
男っぽい魅力(そのまんま香港ノワールへ堂々出れそう)のジョセフ・チャンの演技
二人の男の間で揺れ動く少女 ホイジャ役のケイト・ヤンも
移ろいやすいその年頃の少女役がとても魅力的だった
そして こんなヴィヴィッドでかつ完成度の高い映画を作った
レスト・チェンは何と’81年生まれ! いやー素晴らしいことよね
台湾らしい品の良さ 一見穏やかながら
けだるい亜熱帯の風景の中に潜めた熱い思い・・・
そして台湾独特の時間感覚が心地よく流れる・・・という
瑞々しくて 地に足のついた 見事な台湾映画の王道だった
いやー ホントによい映画でした
今日の映画:84点
以前は 刺激的な香港の街が凄く楽しかったけど
今はあの台湾のノンビリした時間の流れに凄く惹かれる
こんな映画見てると 台湾へ行きたくなるなぁ・・・
ホントに心洗われました・・・
というのが・・・
この映画見る前に 録ってた
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習 を見てたんですが・・・
いやー ホントに酷い映画でした
○カ○カしいを通り越して 笑うに笑えない 余りの酷さに呆れ 怒りさえ
20分ほど見ましたがもう充分! これ以上見れるか~っ!で辞めました
この酷い内容 カザフスタン政府から クレームがつきそうですよね
こんな映画を メジャーレベルで作ってしまうなんて
ホントにお金の無駄遣い(怒) お金はもっと有効に使わないと!
なのにアメリカで大ヒット・・・訳わかりません・・・
by acine
| 2008-10-01 18:02
| Taiwan 台湾映画