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特典のポストカード付      前売り買った!


by acine

ATONEMENT つぐない ’07 イギリス (DVD)

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すっかりハマってました この映画 
その後 イアン・マキューアンの原作 ”贖罪”も読みました

これはDVDが出たら 絶対買わなくっちゃ~で 予約してましたが 
この度やっと発売 早速見てみましたが・・・ 公開時感想

やっぱり 余りにも美しくて 壮絶に切なすぎる
なんて 素晴らしい映画なんだろう・・・! ということ

事実は小説より奇なり・・・というが 
この映画の場合は 小説は事実より奇なり・・・がピッタリ

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そして 雑感

やっぱり シアーシャ・ローナンの存在感は凄い
子供ながら 末恐ろしい美少女だと思う その聡明な感じから
上手くいけば ケイト・ブランシェット系に 育つんではなかろうか?
ハリウッドのアビゲイル・ブレスリンとかより 断然ポテンシャル高そう

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そして キーラ・ナイトレイ 公開時はそうでもないかな?と
思ったけど やっぱり彼女は硬質系 あの細すぎる体もそうだけど 
もう少し柔らかさが欲しいような気もするけど この映画での毅然とした
フンイキは それはそれでアリなんだろうなぁ・・・と思う
やっぱりアゴが気になるけど 時折もの凄く綺麗で やっぱり美女系? 

そして 成長したブライオニーを演じる ロモーラ・ガライ
見た目が大柄でもさーっとした感じがするので シアーシャのあとに
彼女はどうなん?と思ってたけど やっぱり上手いのは上手い
当初ブライオニー役をオファーされてた キーラはフンイキにピッタリだけど 
より子供時代より複雑に心情を表現するには キーラでは難しかったかも
そういう点では達者なロモーラでよかった気がする

出演シーンが少なくとも その後のブライオニーを演じる
ヴァネッサ・レッドグレイブはさすがの貫禄 何度見ても 
あの告白シーンの事実には 鼻がツーンとしてくる・・・
しかし あの老齢でも あの髪型にあのワンピースにスニーカーとは(笑)

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そして ジェームズ・マカヴォイ
もう この映画の彼に関しては 私は100点満点 いや120点満点

噴水のシーン 自宅で手紙を打ち出かけるシーン 
あの図書室のシーン 出征前のロンドンのシーン 戦場でのシーン 
ブライオニーの空想での3人のシーン すべて文句のつけようがありません

使用人の息子ながら ある意味とても恵まれた生活を送り
若くてまっすぐな情熱を持ち そして その想いも遂げるが 
その直後 人生最悪の方向へ急展開し 
気がつけば 再び人生をやり直したいと願いつつ 
その夢は叶うのか 叶わないのか 負傷した体で 
戦地フランスを彷徨う ロビー役の彼 

その細やかな表情 仕草 台詞廻し 全てがパーフェクトです

ホントは怖いアミン大統領と都合よく仲良くする軽いスコットランド医師役
クリスティーナ・リッチと やさぐれながらもほのぼのとした役も良かったけど

絶対的に言えるのは 妄想暴走映画で 
ちょっとアナタ頭悪いんじゃないという役で 怖い姐さんにスゴまれ 
教育され ペアになって また散々怖い目や痛い目に合うより

こんな映画で 演技者としての演技を堪能できる マカヴォイくんを見たい・・・

そして 最後に この映画 映像的にも凄く好み!
アングルからその色彩からレイアウトまで 1シーン 1シーン すべて好み
 
美しく豪華だけど 何かが潜んでいそうな 英国の美しいお屋敷と庭
これは誰が見ても 美しいから当然!なんだけど

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後半ロビーがフランスの地をさ迷い歩く戦地と
ダンケルクの撤退のシーン 私はもの凄く好き

弾丸が飛び交うわけでもなく 戦うわけでもない・・・

だけど 主人公のロビーは 自分と戦い続けながら
一種夢のような世界のようにも見える 過酷な戦地を歩いている 
長回しの海岸のシーン 疲れた男達の姿
あの歌のシーンはまるで 賛美歌のようにさえ聞こえる
そして 戦地の映画館での スクリーンのキスシーンの場面で
ロビーは自分の状況を思い知らされ 顔を覆うシーンとか

いろいろ見た映画の戦争や戦地でのシーンで 
一番この映画のシーンが好きかもしれない
実際に戦わないものの 余りにも美しすぎるから 
同時に何とも言えない残酷さも感じるという 
絶妙なバランスとその見せ方 

監督のジョー・ライトも素晴らしい 非の打ち所のない仕事ぶり

前半のあのタイプライターの音と そして後半の哀しいあのハーモニカの音
音楽も物凄く効果的な映画だと思う

というわけで もうこの映画は崇拝!クラス

マカヴォイくんも この映画で見ないとダメよ!という感じであります

今日の映画:85点
by acine | 2008-10-01 18:39 | Inglaterra イギリス映画