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by acine

BROKEN ENGLISH ブロークン・イングリッシュ ’07 アメリカ・フランス・日本

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ジーナ・ローランズの娘 ゾエ・カサヴェテスの監督作
詳しく:シネマトゥデイ

第二のソフィア・コッポラなどというキャッチコピーだったけれど
ソフィアのガーリーなテイスト(も実は私はけっこう好き!)とは違い
こっちは未婚のアラサー女が主役なので 主人公は悩みつつも 
いい具合にフランスの美男が登場したりして 夢物語のラインも保ちつつ
悩みはより切実 現実の厳しさも いい塩梅でミックスされていて
ありがちな物語だけれど なるほどね~と女性ウケはきっとよいと思う

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主人公ノラはNYのデザイン系ホテルのVIP担当
美味しいこともあるけれど (これがまた落ち込む原因になる)
別室で待機中のユルユル具合がかなり可笑しい
キャリアを積んでるのか そうでもないのかがよくわからないのが
これまたいい意味で現実的かも・・・

ジーナ・ローランズ演じる母の雰囲気や
両親(母と再婚相手)の家を見ても いいとこのお嬢さんっぽいが
母曰く アナタの年で いい相手なんて残っちゃいない・・・ 
いつまでも よい相手が見つからないという
男関係の切実な悩みを除けば 本人はいたってサバサバしてて 
シンプルそうな人間で魅力的 だけども根っこがやはり深い

ここのあたり 国は違っても 女の考えることは ほとんど一緒だし
こういう女の外向き:サバサバ 内向き:うじうじと悩むとこなんて 
日本のアラフォードラマと 根本は変わりない・・・と思う
(って見てないけど) ただあんなフランス男がさーっと
目の前に現れるかどうかというと やっぱり映画よね 
やっぱりそこはNYよね的感覚になるけれど・・・

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演じるパーカー・ポジーがすごくハマっていた
名前はよく聞くけど 彼女の映画を見たのは初めて・・・
顔立ちはすっきりと小顔で細身 ちょっとミラ・ジョヴォビッチにも
似てるかな? そういう設定なので すっぴんでは肌の衰えも
多少感じるのがリアル だけど化粧映えがする顔で 
美人ではないけど すごく魅力的で可愛かった

今回 女性監督ならではの衣装も 実はとっかえひっかえ状態で
そのラフで可愛さを残したスタイリングもとってもよく似合っていて
悩んでる姿 自己嫌悪する姿は これまたハマってて 
見てる側まで 彼女と一緒の気持になってしまう位
若く見えるけど 彼女実際はアラフォーとは驚き

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そして この映画を見ようと思った理由は
メルヴィル・プポーが登場するからでした(笑)
ぼくを葬る とは ガラっと雰囲気変わって いい意味で軽さも感じる
年下のフランス男ジュリアン役 (映画の録音関係の仕事でNYにいた) 
がこれまたよくハマっていた

生まれついてのラテン系口説き文句 
さりげない白シャツ 帽子 麻のジャケット 何げない格好も
これまた決まってて 主人公ノラが動揺しながらも惹かれて
いくのがよーくわかる 年下の可愛い いい男ぶりでした 
つかみどころがなさそうでけっこう誠実で まっすぐに見つめる眼が超強力!

寂しい生活から抜け出て そんなジュリアンと上手くいくかと思いきや 
彼はフランスへ帰国するという 一緒に来てと言われても
仕事もNYの生活も放って 一緒に行くわけにはいかない
この辺哀しいかな 今時の女にはそんなの無理に決まってる

この後 結局ノラはフランスへ行ってしまうわけだけど
(この辺り ウトウトしてしまったので ストーリー定かでない・・・)
彼を探すわけでもなく 結局何しにノラはパリに行ったのか?
妙にファジーで このまま終わるのか?!と思いきや
とても映画らしいラストが待っていた この辺映画の王道よね~!

その後 意外と二人は長続きはしないかもしれないし
ストーリー自体は ありふれてるかもしれないけど
魅力的なキャストと 女性監督らしい 細やかさや
女の情けなさもちゃんと描かれていて 現実と映画らしい
ファンタジーのさじ加減がほどよい 好感の持てる小作品だった

メルヴィル・プポーみたいな男が目の前に現れるなら
世の中の女の人生 一時でもそりゃ変るのは間違いない(笑)

今日の映画:79点
by acine | 2009-03-11 21:40 | Estados Unidos 米映画