2009年 03月 22日
Auf der Anderen Seite そして私たちは愛に帰る ’07 ドイツ・トルコ

ドイツとトルコを舞台にした
ヒューマンドラマでありロードムーヴィ
詳しく:シネマ・トゥデイ
ドイツで暮らす トルコ移民の年金暮らしの父親と 大学教授の息子
トルコにいる大学生の娘へ ドイツで娼婦として働きながら
娘へ学費を送金する トルコ人の母親
そんな娘は 実は反政府運動をしている
そんなトルコの大学生の娘と知り合う ドイツ人の母親と娘

3組の親子が 知らず知らずのうちに行き交い 関わりを持ち
その糸が最悪の方向へ向かったり 救いがあったり・・・
ドイツでのトルコ人 移民の立場
そんなトルコ人や移民へのドイツ人の視線
故郷へ帰るトルコ人・・・
人間ドラマであり ロード・ムーヴィー
なんとなく バベルや アモーレス・ペロス を思い出す感じ
生きるというのは 本当に簡単ではない・・・
そして こんな風に2ヶ国を股にかけて 生活していると
これまた 衣食住すべて同じ国で過ごしている人間とは
視線も考え方も変わってくる・・・
だけど 何人であろうと 人間の生き方は同じ
悩みも問題もない人生なんてない・・・
そんな風に まったく自分と違う環境にある人たちとの違い
そして 人間として変わらない共通性も感じながら
映画を傍観し 入り込む・・・ そんな感じの映画・・・
各キャスト それぞれが印象的だった

娼婦を囲ったがいいが どうしようもない老父
そんな父から当然ながら離れる 思慮深い息子
お互いを思うけれど 運命の歯車が狂ってしまう 母と娘
心は売らないという 強い視線は共通の二人
そして トルコ人の女友達を何としてでも救いたいドイツ娘
そんな娘についていけない保守的な母親
悲劇的な事件の中にも救いはある・・・

詳しく説明はなかったけど あの母親は
トルコ娘が 直接自分の娘の事件に 関わっていたと知ってたら
(それか知ってなのか?) いくら娘の希望だったからといって
あそこまで寛大になれただろうか・・・?
あと あそこまで 見事に3組の親子が 普通絡むだろうか?
その辺り よくも悪くも映画的な 強引なねじ伏せ方だったかもしれない
エンディング・・・ 浜辺に座る息子
父はどうなったんだろう? 帰ってきたんだろうか?
正直言うと あんな親父はもう帰って来なくてもいいんじゃない?と
思ったけど 曖昧なままで終わったのが 気になった
今日の映画:74点
それにしても イスタンブール
やっぱり とても雰囲気のある街だなぁ・・・
長年 一度行ってみたい 私の憧れの街!
見終わったあと 知ったけど
クロッシング・ザ・ブリッジと同じ監督だったんだ!
by acine
| 2009-03-22 22:43
| Alemania ドイツ映画