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特典のポストカード付      前売り買った!


by acine

DEFIANCE  ディファイアンス ’08 アメリカ

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もっと前に見るつもりでしたが 今頃鑑賞
ダニエル・クレイグ版 シンドラーのリスト?
詳しく:シネマトゥデイ

見終わって一言 ・・・ハリウッド的!

ユダヤ人というだけで 追われる不条理で過酷な時代背景
その題材、キャストの演技も悪くないのに
わかりやすいハリウッド的最大公約数な描き方ゆえ
ストーリーの進み方が唐突な部分が多くて 
どうも深みに欠けるんだなぁ・・・

特にキャラクター設定がダメ 
ストーリー同様 唐突すぎて は?!と驚くシーン多し

ベラルーシが舞台なのに 英語もやっぱり違和感ありあり

ダニエル・クレイグ演じる 主人公のトゥビィア
女房の親の仕事を手伝っていた ただの男が
同胞を引き連れ 逃げまどい 戦い なりゆきで 
リーダーとなるので どうも行き当たりばったり気味

一生懸命はやっている・・・
だけど 皆 平等に! と言ってるくせに 
どうもこの人 けっこう特権持ちだったりするのだ

いつも酒を飲んでいたり 個室のような小屋もある
兄弟間のいざこざやあれこれになると 他の人はほったらかし
突然 兄弟の世界へ入り込りこむ 肝心な時に一人たそがれていて 
しっかりしろよ・・・! と思いたくなったり・・・
だけども 美しい女はちゃんと手に入れる その辺はボンド的手抜かりなし! 
白い馬も持ってるらしいし 馬に乗って 皆に話しかけるシーン 
エリザベスか?お前は・・・!と ちょっとウケました(笑)

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あのマイウェイすぎる 右往左往ぶり あれを人間臭いと見るか 
実態を知ると あんなリーダーには付いて行きたくないと思うか・・・

結果的に踏ん張り 皆助かったからいいんだろうけど・・・
いくらダニエルがリーダーだとしても 私は後者
あんな優柔不断でフラつくリーダーにはとても付いていけないと思う
自己責任で動きたい それで命を失ったとしても納得する

単に映画の描き方の世界で見ると・・・

まったく状況や背景も違うけど
同じように森の中を進む チェ2作のリーダー 
態度が一貫し 信念のあるゲバラなら 
私は納得してついて行くと思うな・・・

キャラクターの描き方も 唐突なシーンが多すぎて
???となってしまうので この人について行きたいと思えないし
そんなリーダーに付いて行く人たちの気も知れず・・・で
気の毒に思えてくる始末・・・

このストーリーの中心である ビエルスキ兄弟
自分たちのこととなると 他の人がどう思おうが
自分たちの世界へ入り込む4兄弟 (四男は子供すぎて
おまけみたいなもんだけど・・・) いざこざばかりの長男・次男は
突然 兄弟仁義の世界へ入り込むし それを見てそっとほくそ笑む三男
二人の世界ならぬ 兄弟の世界にどうも入り込めないのでした・・・ 
決別したかと思えば 先が読めたあのシーン・・・

どうもポリシーなくて 兄弟の絆も感じにくく 
キャラクターに説得力なくて こういう描き方や設定に 
ハリウッド映画の限界があるような気がして・・・

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ダニエルも良かったし (ところどころボンドなダニエルも見え隠れ・笑)
すっかり大人になった ジェイミー・ベルも良かったし
東欧系?の女優さんたちも美しかったし・・・
特にジェイミーの奥さん役の子の結婚式シーン
凄く可愛かった・・・ あとダニエルは東欧系ルックスの
女優さんと相性がなかなかよいな~という発見

キャスト陣には罪はない・・・のよね
どうも野暮ったい二男だけは うーん・・・でしたが

撮影も大変だったろうけど 実際 彼らはよくあんな森の中で 
生活し 逃げ 希望も失わず 歯を食いしばり 
現実と戦ったのは 素直に凄いなぁ・・・と思いました

彼らへの仕打ちも 本当に酷い話だけど
あの捕まえてきたドイツ兵への仕打ちを見ていると
人間の憎しみの連鎖というのは ホントに怖いなぁ・・・と

それにしても あれ~?!という 唐突な展開や
自分たちの世界に入り込む人たちの違和感を感じながら
え? これで終わらせる~?という 感じで終わってしまいました

ダニエル使いながら 撮影も大変そうな映画なのに
どうも勿体ない映画でした

実話がベース 必要以上にドラマティックにしなくてもいいし
もっとシンプルに淡々と描いた方が見る方には
きっと グっと来たんではなかったでしょうか? 

今日の映画:68点

とはいえ 監督の エドワード・ズウィックの作品
レジェンド・オブ・フォールは 大大大好きな映画なんですがね~

ダニエル映画も 
”レイヤー・ケーキ” ”カジノ・ロワイヤル” ”氷の家”( これはTV)
あたりを 超えるのはなかなかないですね
ダニエルがいくらよくても 作品自体にも魅力ないとね~
by acine | 2009-04-05 00:20 | Estados Unidos 米映画