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by acine
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タグ:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ( 3 ) タグの人気記事

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アモーレス・ペロスのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥだし
ベニシオ出ているのに 公開当時は忙しくて行けてなかった映画

ここんとこの密かな紅塩ブームに乗っかって
やっと今頃見ることが出来ました

監督もガエルも衝撃の登場を果たし 個人的にも印象深い映画
アモーレス・ぺロスや 一昨年のバベルのように
3組の人間たちの狂い始める人生が どこかでクロスし
どこかで寄り添い どこかで離れていく・・・という物語

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個人的には 監督のホーム 全編メキシコ&スペイン語で
撮られた ”アモーレス”が一番 印象的だったけど 
舞台や言葉が変わろうと この監督の持ち味
描きたいものは一環しているなぁ・・・と

彼の映画にはスーパーマンもヒロインも出てこない
あくまでも只の人間 そんな人間の何気ない日常が
どこか歯車が狂い 思わぬ方向へ巻き込まれていき
徐々に神の審判を突きつけられる・・・

なんとなく カトリックの国の監督らしい
神と人間のつながり 神はどう人間に審判を突きつけるか・・・
というカラーは一環しているような気がする 

そして ラテンの人なので 淡々としていながらも
生と死 愛と憎しみ 人間もドラマも どこか陰影が濃く 
とことん人間くさく泥臭く その描き方は容赦なく 
そして同時に 救いようのない悲しみと慈悲深さも同居する独特なタッチ

今回の映画に関しては・・・ 詳しく:goo映画

かなり時系列をシャッフルしまくって 見せているので
最初はさっぱりストーリーがつかめなくて困惑
ナオミとシャルロットと一緒にいるのはショーン・ペンみたいだし 
でもシャルロットの旦那がショーンみたいだし・・・?!
紅塩は信心深そうなのに牢屋にもいる?
中盤まで かなり混乱していたのは事実

だんだんとウェイトのかかってくる二人
正直言うと 何故ショーン・ペンがそこまでして
ナオミ・ワッツに惚れたのか (心臓もらったせいなのか)
あの二人のくっつき具合が ちょっとこじつけだなぁ・・・と
思ったけど ”バベル”のとってつけた東京のシーンのように・・・

この業が蝶のように人間にまとわりつき 空気のように
そこに存在し こびりつくのはこの監督の持ち味

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キャストに関しては まずはベニシオ・デル・トロ目当てでしたが
前科があり 刑務所と行き来してるような無法者の役
ひょうひょうとしていながら どっしりと地に足をつけたような
彼独特の強烈で堂々とした風貌と 目ヂカラのある瞳
追い込まれて 人間くささ全開の演技もさすが・・・でした

この人の魅力は やっぱりあの顔と体格 泥臭いまでの人間くささを 
とても洗練された 落ち着いた演技で見せきること・・・
今回も上手い! 白髪まじりのロン毛がよく似合っていて
そんな姿もとても素敵で(笑) こんな男なら 奥さんのように
刑務所と行き来して あんなにやさぐれていても
逃げていかないのわかるなぁ・・・と つい紅塩に肩を持つ私

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そして これまた安定感抜群の演技派ショーン・ペン
高貴なのか情けないのかわからないような
若いんだか年なのかわからないような顔つきで
シャルロットを放って 段々とナオミに近づく・・・

ナオミ・ワッツは 個人的に元々ピンと来ない人なんだけど
今回もなんとなくその印象 演技も悪くないし
決して下手ではないんだけど この人の泣き方とか 
感情の爆発のさせ方が どうも私は苦手かも
彼女の雰囲気や演技がどうも好きではないみたい
裸体はとても美しかったけれど・・・ 

そして 出てたのを全然知らなかった シャルロット・ゲンズブール
ヒース・レジャーの妻を演じていた アイム・ノット・ゼア同様 
英語圏女優とは違う持ち味で 地に足をつけた演技がよかった 
この人 英語映画にもけっこう出てるのね
私はやはり ナオミよりシャルロットの方が断然好き
しかし紅塩妻のメリッサ・レオ同様 終盤は存在が消えてしまって残念

メリッサ・レオは今年のアカデミー賞の座席にいる姿が
凄く輝いていて素敵で 雰囲気のある人だな~と思ったけど 
この人何歳? 紅塩と組んでると かなりの姉さん女房に見えたんだけど・・・

というわけで ずっしりとした人間ドラマ
個人的には ナオミの役を誰か他の人がやってたら
もっとよかったかな・・・でした

今日の映画:77点

紅塩って不思議な顔してますよねぇ
若い頃はブラッド・ピットに負けず劣らずの美しさだったし
牧伸二となぜか似てる でもいい男だし 不思議だ~!?
そして あのガタイの良さ ガタイはいいに越したことはないと思う
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by acine | 2009-03-04 19:45 | Estados Unidos 米映画
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公開前からの話題作 
個人的には ケイトとガエルが見れて
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの世界が見れたら それでOK

メキシコを舞台にした ”アモーレス・ペロス”の頃から 
彼の描く ラテン的な ”sol y sombra” 光と影 
心の奥底 でも誰もが持ってる一部分
孤独 哀しみ 心の叫び 怒り 人に知られたくない事実
生きていくために 必ず存在するダークサイド
特にそういうダークサイド 影の部分の描かせたら天下一品
しかも 淡々としていながら ヒューマニズム溢れて
重みもあり その人間の生き様を 残酷なまでにくっきりと描く

この映画でも その描き方や独特のタッチは 全くブレてなくて 
モロッコと アメリカ&メキシコのシーンは 素晴らしい!!!
荒涼とした大地 そこに暮らす人々 人々の暮らし 人々の生き方
物質文明と非物質文明 地元民と異邦人 価値観の違い 言葉の違い

e0079992_17285886.jpgモロッコを旅するアメリカ人
ブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット夫妻
彼らと思わぬ接点を持ってしまう モロッコ人家族
モロッコへ旅をしてる間彼らの子供を預かる 
メキシコ人のアドリアナ・バラサと
その甥のガエル・ガルシア・ベルナル

誰が正しくて 誰が間違ってるか 
何が正しくて 何が間違っているのか
重みがあり よい意味での違和感も感じながら 
ストーリーは東京へも飛ぶ

正直 菊池凛子はどうでもよかったし 
東京のシーンも居心地悪そうだという予感はやっぱり当っていた
彼女のバックに使われていた”September”の使われ方はグッと来たけど 

モロッコとメキシコで引き込まれる集中力が 東京では途切れる
それは明らかに空気感が違うから・・・生き方も違う 
登場人物の魂の密度や重量 そして生命力 
向かうパワーの方向も 全然違うような気がした
日本人だって 決して単純ではないし 魂だってあるはずなのに・・・

設定にどうも無理があったのでは?と思う こんなステレオタイプな
無理のある設定で 日本を描く必然性はなかったと思う

どうも日本のシーンになると 生き様が希薄で淡白で面白くない
この点では やはり3つの物語が交錯していた ”アモーレス・ペロス”は
各々質感やレベルを保っていたので この作品はそこがとても残念

菊池凛子もよく頑張っていたとは思うけど 何を考えてるのかわからない
死んだ魚のようなうつろな目や どよーんとした雰囲気が終始気持ち悪かった

強烈な役だからと言って いい演技だとは限らない
脱ぐ=体当たりの演技=素晴らしい演技  歌が上手い=素晴らしい演技
だから・・・賞をもらえる そういう安易な当てはめ方と
なんだか似てるような気がしたけれど・・・ね

煌びやかでも 空虚な感じがする 東京のビル群の明かりより 
ヘリコプターが飛ぶ 荒野~モスクのあるモロッコの夕暮れ時の街並みや 
人っ子一人いない荒涼としたアメリカとメキシコの国境付近の砂漠の方が断然ぐっときた

それはこの映画で映し出される そこに住む人たちの生活や生き様に
より惹かれるからだろうと思う その生命力 よりシンプルでいて かつ深いダークサイド
厳しい条件の中でも それでも人間は生きていくという風景にも・・・

e0079992_17263396.jpgケイトは 出番短いながらも やはり印象に残る
”ヘヴン”と同じく こういう儚い演技をさせても天下一品
旦那のブラッドはノーコメント いや一言
やっぱり演技にどうもバリエーションないんだわ

ガエルはやっぱり最高!
しかも こういうスペイン語を喋るガエル!
いかがわしさも漂わしつつ 直球勝負でかつ純粋 
その存在感と マシンガンのようなリズミカルな

スペイン語を喋る登場シーンから 目が釘付け 
こういうガエルがいつも見たいのよ~! と願うガエルだった
同じメキシコ人のせいか ”アモーレス・ペロス”同様 監督は彼の使い方よくわかっている 

モロッコの家族やガイドさん 
モロッコの一般人キャストも 日本のプロよりよほど心に残る・・・

そして個人的ベストの演技は 家政婦役のアドリアナ・バラサ
化粧も剥げ落ち ストッキングも穴だらけ 砂漠で右往左往する姿・・・
私がアカデミー会員なら 彼女に賞をあげたい

日本のシーンを除けば かなりの点数なんだけど・・・惜しい! 

今日の映画:80点
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by acine | 2007-05-08 17:13 | Estados Unidos 米映画
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2話:今手にしてる愛を見出す人 ロビン・ライト・ペン

9人の女たちを描いた オムニバスストーリー
予告編での 浄化されるような美しいテーマ曲が印象的で
静かなドラマ性 インパクトのある台詞 見てみたかった映画

そして アモーレス・ペロス21グラム(こっちはまだ未見)の監督 
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥがプロデューサーというのも 興味を惹かれた理由
 *彼の新作"バベル” またガエル・ガルシア・ベルナルも出るので興味津々 

そして 監督 ロドリゴ・ガルシアは (読んだことないけど)
南米の有名作家 ガルシア・マルケスの息子だそう
深く鋭いけど 見方によってはエグい表現もいとわないイニャリトゥに比べると
鋭さも残しつつ よりソフトで自然な表現をするタイプと見た

各パートは各10分程度
何気ない 日常の風景を描いているけれど 自然で深くて苦い
親子関係 夫婦関係 がメイン まるで短編小説を読んでるような雰囲気

だけど 映像なので 全てを語らず 
あくまでもキャストの演技 その場の空気で
観客に悟らせる 決しておしつけがましくない
そして 全てを語らない この女性はどういう人なのか?
どんな背景を持っているのか? そして今後どうするのか?
観客それぞれに委ねる 余韻を残すのがとてもいい
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5話:かけがえのない人 アマンダ・セイフライド

監督、プロデューサーとも男性だけど 
とても丁寧に繊細に 女性の感覚を自然に描いて
いい具合に傍観者になっている この辺り上手い
静かなパートと 日本人はあそこまでむきにならだいなろう
感情的なパートが混ざりあって
熱さと静けさ 華やかさと陰り 家族の関係
ラテンの血を感じるスタッフ陣らしい描き方だと思った

キャスト陣の演技は 全員素晴らしかった
静かな人 感情的な人 愛を求める人 虚しさを感じる人
淡々とした日常の風景でのシーンなので 演技が全て
短いシーンだけに 表情や台詞で より的確に表現しないといけない
難易度の高い演技を要求される映画だと思う

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9話:神の祝福を受ける人 グレン・クロース&ダコタ・ファニング

個人的に印象的だったのは 写真を載せてる
 
2話目:ロビン・ライト・ペン&ジェイソン・アイザックスの
夜のスーパーをぐるぐるまわりながらの 悲喜こもごもの感情が
元恋人同士の二人と各々の中を行き来するストーリー
表情ひとつで表現していて 二人の演技が素晴らしかった

5話目:アマンダ・セイフライドの 病気の父と看病疲れした母の
橋渡しをする健気な娘 でも決してわざとらしくない
あくまでも自然体の娘 いびつながらも存在する家族の姿
全てが完璧な家族や夫婦や親子なんていない・・・ 

9話目:グレン・クローズとダコタ・ファニング親子
美しい墓地での 二人のシーンと悲しい現実
だけど 時は過ぎていく 人生は進んでいく・・・というストーリー
これも ラストであっと驚く
(私 恥ずかしながら気がつかなくて あとで知って納得!)

映画館でいい時間を過ごしたい という人におすすめ
ほどよい心地よさ ほどよい苦さ 何か感じるものはあるはず

今日の映画 78点
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by acine | 2006-10-29 08:49 | Estados Unidos 米映画